瞑想の時に、地球の姿を遠くから見る。 あんな小さな中に全ての人が、全てのことが、あるんだな。 愛する人も、見知らぬ人も、どんな人も皆、ここに居る。 愛憎さまざまなドラマも、全てがこの中で完結してる。 そう思うと、籠の鳥のようにちょっとだけ息苦しく感じてしまった。
島に大きな病院が一つあった。むかし、白髪をなびかせた品のいいおばあさんが病室にいて、退院していく人達からのプレゼントを大事に枕元に飾っていた。その女性は娘の頃から何十年も入院している人だった。後日聞く。大切にしていた籠の小鳥を皆が止めるのを振り切り窓から逃したのだと。「自由に!」