島に大きな病院が一つあった。むかし、白髪をなびかせた品のいいおばあさんが病室にいて、退院していく人達からのプレゼントを大事に枕元に飾っていた。その女性は娘の頃から何十年も入院している人だった。後日聞く。大切にしていた籠の小鳥を皆が止めるのを振り切り窓から逃したのだと。「自由に!」

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