恋愛小説でもポルノ小説でも 男がたくさんの女を体験する話は 天にも昇るような至福の物語として描かれ 逆に女が多数の男を体験する話は 多くの場合、転落として描かれる 社会通念として、そう思われているのは事実 つまり男より女のほうが次元の高い存在 天女は男よりも天に還ることを選ぶ
かぐや姫は月に還り 天女は天に還るものなのでしょう 幸不幸でいえば あたしすごくしあわせ 理想の未来像だってちゃんとある それでもあたしの最高の望みは この世から去ること いつの日も止むことの無い虚しさ ここはあたしの居るべき場所ではない ほんとうのしあわせ求め天女は天に還る
かぐや姫は月に還る直前 謎のクスリを飲まされ 地球生活にまつわる記憶を すべて失う クスリは読者のための小道具にすぎず 実在しないかもしれないが 羽衣を取り返した天女もやはり 地球生活の思い出を すべて失くして天に還る 地上の記憶は地上だけのもの 地上の男を思い返すこともなく
女って言ったって色々いて なよ竹のかぐや姫は誰の求愛も受けることなく月に還ったよ? H48=凡庸な人間には男女愛が何より大事、たかだか同性愛さえ許せず差別の対象 H24の非凡さを発揮する女性と釣り合う男性などこの世にはほぼいなくて H12女性は天女になるか仙女になるか月に還るか
かぐや姫症候群と呼んでいる この世に価値のあるものなど何も無い この世界から早く去りたい 本当の居場所は別にある、、、 だから人生のすべては ただの演技であり暇つぶし それでも 女性になることで 人生の質は大きく向上した かぐや姫症候群の名のとおり 厭世観しか持てない女があたし
後天的に性転換して 『女になった』ことの 数少ない利点のひとつは 出生と幼少期を持たないことで まるで『中空から現れた』かのように 生きられること どこの誰だか分からないまま 作品だけ創り どこの誰だか分からないまま 消える この世に未練が全くない 死んだ瞬間この世と縁を切る
同性愛は生産性が、という話はさておき 性行為はそもそも生殖活動です わたしはわたしを地球人だと思っていない。ならば地球人の生殖活動に加わりたくないのは当然なのでは? 地球人は異種族なので 地球人と交わるのは獣姦のよう 地球人のエーテルは澱んでいて 地球人と交わるのは死姦のよう
言わせてもらえなかっただけ あたしはこの世界に堕ちてきた あたしはこの世界の存在ではない 子どもの時から こんな世界観だもん 父母から生まれた (あるいは精子と卵子から生まれた) と思い込んでる人々とは まったく別の存在に育つよね こんな世界にいたくない この世界から去りたい
家系図が気持ち悪かった 子どもの頃からずっと 歴史書によく出てくる この世では重要な家系図なるものが どうしようもなく気持ち悪くて 自分がそこに組み込まれるのは 絶対にイヤだった 男児を産むのが使命、とか 想像を絶する気持ち悪さだ こんな世界にいたくない 生まれてきたくなかった
まもなくこの世界から去るのだと知って もとより無関心だったこの世界は ほんとうにあたしには 何の関係もなかったのだと 理解して 遠くを見つめるように 物思いに耽りながら ときおり思い出したように クスッと笑う この世のすべてを 超越したかのような あたしはかぐや姫症候群💖