コロナを乗り越えることで身につく力とはなんだろうか
橋本(@hashimotoyuro)です。
緊急事態宣言が発令されました。多くの専門家の方々が連日話し合いを進めていく中での決定。日本の社会全体でコロナウイルスを乗り越えていく構えが取れるといいなと、そんな風に思っています。
こんな状況の中で私は本当に恵まれているなと改めてありがたく思います。私自身テレワークが可能なので、なるべく外に出ない・人に会わないということに励んでいます。感染のリスクを背負いながら、働いている方々に心から敬意と感謝を申し上げます。
家の中で過ごすとどうしても、パソコンやスマートフォンの画面と向き合うことが多くなってしまいますね。TwitterなどのSNSを見ていると、多くの有名人やアスリートが「家の中で過ごそう(#Stayhome)」というテーマで、家の中でも豊かに過ごすことを提案してくれています。影響力を持った人たちが声を上げてくれることで、一人でも多くの人たちが、活動を自粛したり、コロナウイルスについての情報を知ることができます。本当にありがたいです。
一人一人の意識を変える必要がある。そのようなメッセージは徐々にひろがってきていると感じます。
世界的な危機にある今、誰一人として例外なく自分の行動を見直す必要があるでしょう。目の前で起きていることに対して無関心でいてはいけない。そう強く思います。
困難な状況を跳ね返す力−レジリエンス
一方でこの状況をチャンスだと捉え、積極的に変化しようとする人たちもいます。例えば日本フェンシング協会の会長である太田さんはこのようなツイートをしていました。
ストレスにさらされても、柔軟に対応しそれを跳ね返す。心理学的な用語でいうとこれを「レジリエンス」といいます。
日本語では心理的回復力と呼ばれたりするこの力。そういった人たちが持っている力とはどんなものなのでしょうか。
心理学においてのレジリエンスは自信というような自分自身の心の中の能力や、支えてくれる人がいるかどうかといった環境的なものまで含みます。そして、そんな中でも非常に重要なものが一つあります。
それは「どんな状況にもプラスの意味がある」と捉える力です。困難な状況にあっても、ネガティブな心の動きにとらわれず、その意味を見つけることができるのです。
これは「なんとかなるだろう」という非現実的な楽観性ではありません。困難な現実を直視し、問題を解決しようとする姿勢の表れです。簡単ではないと受け止めつつ、それを乗り越えてきっといい未来を描くという意志を伴っています。
コロナウイルスの危機を乗り越えるために
最近これを強く感じたとあるツイートがありました。
つい先日サッカーのブンデスリーガやプレミアリーグの監督として活躍するユルゲン・クロップ監督のコメント動画がTwitterで流れてきました。コロナウイルスの世界的な流行を受けて、それについて話しているものです。
このツイートに書かれている文章にはさらに以下のような続きがあります。
そういった見方をすることは難しい。特に病に苦しんでいる人たちにとっては特に。けれどもそう思える日は来るはず。(中略)私たちはみな自制心を働かせないといけない。みんなで協力しないといけない。互いを気遣いあっていかないといけない。それこそがこの状況の打開策だよ。
一人一人が自制心を働かせ、協力し、互いを気遣い合う。決してそれが単なる綺麗事ではなく、「それ自体が解決策なのだ」と彼はいっています。それはつまり、我々の「自制心」「協力」「他人への気遣い」が試されているということです。
それは同時にこの世界的な危機を乗り越えるためには、それらの力が必要で、私たちは変化すべきだということ意味しています。
では例えば、コロナウイルスを克服する中で、多くの人が自分を律し、他人と協力し、気遣いを忘れないことの大切さに改めて気がつけたならどうでしょう?
自分自身のそれらのスキルを磨き、この危機を乗り越えた先にもそれを持続させることができたならどんな素晴らしい世界が待っていると想像するでしょうか?
もしそうだとすれば、この危機にも必ずプラスの側面があるということにならないだろうか。だからこそ、危機に耐え抜くことはもちろん、その後の未来に向かって自分自身が変化することを忘れてはいけないと感じます。
無理のポジティブになる必要もなければ、必要以上に悲観的になる必要もないのです。希望のある未来を描き、前を向いて少しずつ進みましょう。
一緒に乗り越えられると信じています。