イリヤの空、ufoの夏が何度読んでも良すぎたので語りたい
北との戦争が始まるらしい。
長い間、そんなことを言われ続けていた人々は、最初こそ真剣に向き合っていたものの、だんだんと、日々の戦争危機のニュースを見ても、空に軍用機が飛び交っていても、誰も気に留めなくなっていった。
そして基地の近くに住む主人公、浅羽直之も、頭では戦争が始まりそうなことは理解しつつも、男子中学生らしく、男友達とバカをやって日常を過ごしている。
そんな浅羽は、夏休みの最終日の夜に、どこか不思議な少女と出会う。
無口で無表情、どこかミステリアスなその少女のカバンには、大量の錠剤と、重々しい拳銃が―――。
一方で、世間ではUFOの目撃情報が後を絶たなかった。
その飛行物体は、既存の航空機では不可能な飛び方をして、空にはオレンジ色の軌跡が残るという。
実のところ、戦争は始まっていたのだ。北との戦争ではない。
地球外から来た未知の脅威に、人類はずっと危機に晒されていた。
ずっとずっと長い間、人々が変わらない日常を過ごしている間も、戦っている人々がいたのだ。
浅羽が出会った不思議な少女、伊里谷加奈も、実のところ戦闘機のパイロットとして戦争を闘っている。それも普通の戦闘機ではない。人類の切り札である次世代戦闘機『ブラックマンタ』であり、これを操縦できるのは世界で唯一、伊里谷しかいない。
つまり、伊里谷の敗北は、すなわち、人類の滅亡ということになるのだ。
超ド級の機密を知ってしまった普通の中学生、浅羽。
そんな浅羽に接触する軍の工作員たち。
そして出撃のたびに命を削られる伊里谷。
この物語はどこへ向かうのか―――。
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