人の評価を変えてしまう瞬間
人の評価が変わる瞬間があります。
ぼくは仕事で、起業家の方のマーケティングやブランディングの支援もしているので、そういう瞬間にとても注目してしまう。
どういう時に何ともない存在が
とても大切な存在になるんだろう。
どういう時に何ともない存在が
とても好きな存在になるんだろう。
そうした理由を常に追い求めてます。顧客のリサーチなどはもちろん、ぼく自身についても、です。最近だと、ぼく自身にもこんなコトがありました。
少し前に観た『アナザースカイ』に出ていた郷ひろみ。
ぼくは彼が好きなわけではなく、嫌いでもなかった。というより、ぼくの理想は「自然体」なんですよね。なので、理想のオヤジは彼のようなタイプじゃなく、もっと自然体のタイプです。
郷ひろみは好きでも嫌いでも何でもなかった(ファンの方、ごめんなさい)。
でも……、あなたにとっても何でもない存在の人が大半だと思う。
好きだったら、ついつい見てしまうし、嫌いだったら、「コイツ、何だよ……」と思いつつ、見てしまう。そして、好きでも嫌いでもない存在はどうでも良い存在。
たとえ、有名人であっても、です。メディアに出ようが、本を出そうが、それだけでは足りない。ぼくにとっては郷ひろみでさえ、注目したりはしないわけです。
ただ、『アナザースカイ』という番組は好きで、そこに出ていたから観てしまったんですよね。郷ひろみは60歳なのだけど、彼が愛しているニューヨークという場所で、自分の人生や仕事について、語っていくわけです。
で……、
彼は語りはじめました。
「意識だけで人生を変えていける」
「キャリアや実績は自分で評価するものではない」
いい言葉なのだけど、よくある言葉だったし、ぼくの中での(何とも思わない)郷ひろみのイメージとピッタリで特には響かなかったんですよね。
でも、次の「言葉」がぼくの中の何かを変えたんですよね。
「今、何ができるかが自分にとって大切」
それは、これまでは彼なりに成功してきたけど、(それは関係なく)60歳になった今、自分が何ができるのかが大切だ、と語った瞬間でした。
で、次に語った言葉が……
「僕の成功は60代から始まる……60代がダメなら70代がある」
そう、ポジティブに語っていました。
「魅力的だな、この人……」と思いました。
年齢を重ねることに対する苦悩ももちろん、あるかもしれない。でも、それでも前に進もうとする、それでもポジティブであろうとする姿勢、でもどこか楽観的な雰囲気を醸しだす彼にグッと来ました。
これまでの郷ひろみではなく、今現在の60歳の郷ひろみに、です。
ここからはもう語りません。ぼくが語れば語るほど、この瞬間に何が起こったのか、発見しづらくなるので……。ただ、何ともない存在がとても好きな存在になる、大きなヒントはこういうところにこそ、隠されています。
興味がある方は少し考えてみてください(ぼくのケースでもあなたのケースでも構わないです)。
こういう瞬間はオモシロイ。
今、ぼくは彼のことをとても魅力的に感じてます。
カッコいいな、と。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?