映画『はじまりへの旅』感想
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極端なナチュラリストで、世俗を離れ森で自給自足の生活を送るヴィゴお父さんと娘息子の7人家族。ある日精神病で入院していたお母さんが自殺する。彼女の葬式に出るため初めての旅に出かける一家だったが…。
主役:ヴィゴ・モーテンセン。
サバイバル術だけでなく、ヴィゴお父さんの徹底的な独自教育で8歳の娘が難しい条文を暗唱できるほどの文武両道一家でもある。しかしその偏った家族が社会に出てくると当然のごとく軋轢が生まれてくる訳で…。
設定に突っ込み所はいくつもあって、その辺気になる人は楽しめないかも知れないけど、子供の教育について、家族について、イヤでも考えさせれる。この点だけでも観る価値はあったな。
子役達が皆すさまじく可愛くて魅力的。あまりに父に従順なその姿には少しどうなんだろうと思っちゃうけど、可愛いから許しちゃえる。寝泊まりもできるバス「スティーヴ」で過ごす一家の生活がまたすごく楽しそうなんだよな…ここと森の生活だけでもずっと観ていたくなる(何度も書くけど突っ込み所がない訳じゃない)。
多少御都合主義だけどラストカットがもう涙ボロボロもので多幸感半端ない。きったまたどこかで観たくなるんだろう。
ヴィゴも素晴らしい。好き嫌いは分かれると思うけど、自分は好きだ。
最後に苦言。広告に使われてる、一家が派手な衣裳を着たメインビジュアル、あれは映画全体のイメージとちょっと違う(お母さんの葬儀に出るために一時的に着ている衣裳)ので、ぱっと見キワモノと勘違いされ過ぎちゃってマイナスだと思う。勿体ないな。自分もこのビジュアルのせいで観るのが遅れちゃった。 原題は『Captain Fantastic』でこれは当然ヴィゴお父さんのことを指しているんだと思うけど、邦題『はじまりへの旅』も良いと思ったよ。
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