鬼滅の刃完結記念!(作画 吾峠呼世晴) 何が会社員37歳捻くれ者のデブに響いたのか?
ここ10年程の週刊ジャンプ作品は引き延ばしがなく良き所で終われる作品が、ままある感じなのが喜ばしい。とはいえ、思い返してみれば北斗の拳なんて27巻で蛇足だ引き延ばしだなんて言われてたワケだから、そんな短いという感じでもないかな。
「ワニ男爵」より
「暗殺教室」辺りからジャンプの流れが変わってきたとは言われてて、それはなんかわかる。2010年代のバトル漫画は主人公がちゃんと努力する、親がすごい人じゃない、主人公より強い仲間が近くにいる的な(ワートリ、ヒロアカ、呪術廻戦等)今までとは肌感が違うと思う。だいたい今までは主人公の親が凄かったみたいな流れが絶対あるもんね、ワンピースですらそうだから。
「らーめん再遊記」より。決してそういうのがダメって訳じゃないけど、そういうのばっかだとお腹いっぱいになるよねってこと!
閑話休題。まぁこんな37歳デブの捻くれ者が話題にするまでもなく、世間的には大ヒットしているわけであーる。なら、その捻くれ者に鬼滅の何が響いたのかをお伝えしよう!
ただ、1つ言わせてもらえば俺が読み始めた頃からこんな人気があったわけではない!!
鬼滅の刃の好きなところ
実は……と枕詞を付けなくても伝わると思うけど、キャラクターがとにかくイカれてるんですよ。まず炭治郎。
一見クソ真面目すぎて面白い感じになっているけど、そりゃ親兄弟含め5人の親族を殺されているわけで、正常なメンタルではないんだよね。
2巻の時点で、メンタルが少年漫画の主人公じゃない。
善逸。
アトロクにてライムスター宇多さん曰く「DJ松永を思い出す」とのこと。わかる!
初手からイカれてるってか、狂ってた!
そして伊之助。
何枚も画像を貼る必要もなく、初手からイカれてる!
とにかく、登場人物にパンチが効きまくってたのよ。
「ワニ男爵」より
そしてよく思い返して欲しい、義勇以外の柱の登場シーン。俺あの感じ、まずBLEACH的に何人か戦うんだろうなって思ったよ。イカれ戦闘集団だ! って思うじゃん。
甘露寺以外、全員戦うだろって思うじゃん!
絵柄の迫力もスゲェけど、やっぱヤバい! そこにシビれるイカれてるぅ! ってなるわ。この頃はワクワクしてたけど、まさか煉獄さんがのちにあんな事になるなんてなぁ……
これもまたパンチが効いてるシーン!
これだけイカれキャラのワンダーランドならば、面白くないわけがない!
だけど敵も凄いぞ、やべぇ奴らが揃ってるがなんと言ってもラスボス様が凄まじい。
なんてったって鬼無辻無惨ヤバい!
そして圧倒的にヤバい敵キャラ、無惨様ですよ。何故か見た目が結構変わる。
この「下弦の鬼粛清」のシーンが最高にヤバいよね!
毎度違う見た目、人間社会に溶け込んでいる様子などヤバ要素満点。
ヤバい味方VSヤバい敵ってのは、シンプルに心躍りましたな。
これは俺もホントそう思いますな。まぁでもアンタもスゲェ異常だよ⁉︎
前回の記事でも書いたけど、
ジャンプではネウロのシックス以来の純粋な悪なのが良かったね。とにかく悪い! 圧倒的な悪役だったわ。
やっぱここハンパねー
そんな俺が最終巻を見てどう思ったか
で、いよいよ問題の最終23巻ですよ。いやもうなんつーか、見てらんなかったよね。結構皆死んだもんな……
無惨様が最後赤子になったのは、変幻自在の最後は原初に戻るってことかしら?
悲鳴嶼、甘露寺、伊黒が死亡
俺はこれを読む前、最終的に炭治郎も死ぬっぽくない? って思ってたんだけどここが凄かったな……
全然違うけど、これは映画「ミスト」級のトラウマラストか⁉︎ と思ったがまぁそこは……ね。そこまで凄まじい事にはなりませんでしたな。やっぱなんだかんだジャンプ作品は、早々バッドエンドにはしないよね。
「ワニ男爵」より
結局何が良かったの?
世間的には「家族で楽しめる」とか「王道なのが良かった」とか言われてるけど、果たしてそうかね?
別に解釈に文句言おうとは思わないけど、多くの人が「面白い」と思うのは少なからず大ヒットの基本的な条件だからいいとして、あとはぜーんぶ後付けでしょ。俺からしたらそりゃまぁイカれた物語ですよ。
こことか、家族揃って楽しめるかい? まぁアニメはここまでやってないだろうからアレだけども。
そんな全世代に進める素晴らしい物語! って感じの話じゃないぜこの漫画はな! むしろ人も敵も死にまくるし、なんならヒデェ死に方するじゃんよ。特に鬼舞辻系は。
序盤からまぁまぁ嫌な感じじゃんよ。
割と人がゴミのように死んでいくストーリーですが、家族でお楽しみいただけます! 本当かい?
まぁ俺アニメ全然見ないからね、その辺上手くやってんだろうかしら。
でも最後さぁ、ここだけはちと納得していない
全体的にはいい作品でしたよ。なんの不満もねぇし、最後まで気が抜けなかったしね。
それでもって最大のネタバレ入れますけど、最後の現代んところのさ、ここがちょっとな……
奴らは死んだんだよ……
まぁわかるよ、わかるけどさ! そこは俺ドライで良かったと思うなぁ! いや好きだよ、好きなキャラ達よ? だからこそドライで良かったと思うのよ!
「ワニ男爵」より
まぁそこがノイズと思うのは捻くれ者のデブだから勘弁していただきたいとして、いいラストでしたよ。
感慨無量なのは間違いなかった!
多分オマケシーンなんだろうが、素晴らしかったですよ。電車の中で泣きそうでしたよってか多分泣いてましたよ。37歳会社員デブが泣いていて周りの人さぞかし不気味だったであろうスマンな!
「殺し屋1」より
ちなみに電車の中で読み終わった直後くらいに東京ポッド許可局というラジオ番組聴いてたら、時事芸人のプチ鹿島さんが「新聞に載ってた鬼滅の刃記事」報告が面白すぎたので是非!
結論
俺が言うまでもなく、キャラはぶっ飛んでるし死ぬし面白いし! 現代に鬼が居なくて平和に生きてられるのは鬼殺隊のお陰ですから皆感謝して!
吾峠呼世晴先生、お疲れ様でした! 凄い漫画をありがとう!
「ワニ男爵」より。今回引用が多いのは今更説明しません!
注釈なく使用した画像はすべて「鬼滅の刃」より