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墓参りに行く。勘三郎さんが大遅刻した想い出がよみがえってきた。


心残り
十二月五日の命日に墓参りに行けなかったのが心残りでした。
新年、明けて五日の月命日に行ければいいのだけれど、お芝居の予定や大学の行事が立て込んでいて身動きがとれません。なので、この二日に自分で車を運転して、下谷の西徳寺にある波野家の墓に伺ってきました。

夕方でしたが、花も線香も絶えることなく、墓碑も清涼ですがすがしい。もう、亡くなってからずいぶん時間が経ちましたが、贔屓は勘三郎さんのことを忘れていないのだなとよくわかりました。

現れない勘九郎さん
 勘三郎さんと仕事で会ったのは、三十代のはじめでしょうか。取材と撮影の予定があり、午前中に銀座の東武ホテルにで待ち合わせていたのですが、三〇分経っても一時間経っても現れません。

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年々、演劇を観るのが楽しくなってきました。20代から30代のときの感触が戻ってきたようが気がします。これからは、小劇場からミュージカル、歌舞伎まで、ジャンルにこだわらず、よい舞台を紹介していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。