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「NODA・MAPロンドン公演『Love in Action』海外公演報告会」を聴いて。重層的な非決定へ。
記録的な長期公演
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左から野田秀樹、松本潤、長澤まさみ、永山瑛太
十一月二日。ロンドン、サドラーズウェルズ劇場で『正三角関係』が大千穐楽を迎えた。東京の初日は、七月十一日だから、五か月近くに及ぶ。同一キャストによる上演としては、記録的な舞台となった。 この十二日に報道関係者を集めて「NODA・MAPロンドン公演『Love in Action』海外公演報告会」が開かれた。東京芸術劇場が改修に入っているため、自由学園明日館食堂を借りて、サロン形式で、ざっくばらんな発表と質疑応答があった。
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野田秀樹の冒頭の挨拶は、アジアの顔に見えるお客が多かったという報告から入った。主演の松本潤のアーティストパワーは、予想よりも強く、もう少し現地の人に観てほしかったというのは、率直な感想だったろうと思う。
もっとも、この感想は必ずしもネガティブに捉える必要はない。演劇はあくまで興行である以上、観客を動員できなければ、次回の公演はない。 芸術性と大衆性の綱渡りは、演劇界のトップランナーに常に課せられてきた問題である。故蜷川幸雄は、旧ジャニーズ事務所のスターを主役にすることをためらわなかった。野田は、松本の才能と藝を信じたがゆえに、『正三角関係』の主役に据えた。その期待は裏切られなかった。それだけのことだろうと思う。
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ポップスターの起用
年々、演劇を観るのが楽しくなってきました。20代から30代のときの感触が戻ってきたようが気がします。これからは、小劇場からミュージカル、歌舞伎まで、ジャンルにこだわらず、よい舞台を紹介していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。