英語で考えて、研究員応募書類を書くのは、私には無理だった。なさけないが、できないものは仕方ない。
私の英語がひどいのは、よくわかっていた。
ただ、これほどまでに力がないと突きつけられたのは、コンセプトペーパーを書こうとしてからだった。
業績書(CV)や特別研究員申請書は、本もあるし、ネットでテンプレートを探せば、周囲の助けを借りればなんとかなる。ところが、コンセプトペーパーをいきなり英語で書こうとしたら、本当に月並みな考えしか浮かんでこない。
はじめは、研究員として、やりたいことがよくわかっていないからだと考えた。ところが悪戦苦闘するうちに、これは英語力の問題で