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VIVA! ミュージカル&音楽劇

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いつのまにか、ミュージカルや音楽劇について書いた劇評が増えてきたので、マガジンにまとめました。ブレヒトや井上ひさしの音楽劇も含んでいます。歌舞伎も音楽劇だと思いますが、ここでは舞…
新たなミュージカルや音楽劇を観るたびに、マガジンに収録しています。広い範囲の劇評をお読みになりたい…
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記事一覧

【劇評315】『RAGTIME』は、不安定な私たちの時代をあからさまにする。

 私たちは、ラグタイムの時代から、進歩したのだろうか。それとも、懲りることなく、墜落をや…

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長谷部浩
1年前
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【劇評326】序破急急。尾上右近が『京鹿子娘道成寺』を歌舞伎座で堂々、踊り抜いた。

 驚嘆すべき『京鹿子娘道成寺』を観た。  尾上右近の渾身の舞台には、優駿だけが持つ速度感…

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長谷部浩
1年前
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【劇評329】勘九郎、長三郎の『連獅子』。名人、藤舎名生、裂帛の笛に支えられ、難曲…

 勘三郎のDNAが確実に、勘太郎、長三郎の世代にまで受け継がれている。そう確かに思わせたの…

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長谷部浩
11か月前
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ロンドンで『キャバレー』と再会した。

 友人にすすめられて、プレイハウスシアターに出かけた。「今さら『キャバレー』ですか」とも…

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長谷部浩
11か月前
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ロンドン演劇雑感、その6。ホーヴェ演出の『オープニングナイト』。リアルタイムのカ…

 ロンドンに行ったもっとも大きな理由は、イヴォ・ヴァン・ホーヴェ演出の『オープニングナイ…

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長谷部浩
9か月前
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【劇評334】東のボルゾイの『ガタピシ』は、きしむ音をたてている私たちの心をえぐり…

 アルベール・カミュは、こんなことを書き残している。 「私にとって演劇はまさに文学的ジャ…

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長谷部浩
9か月前
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【劇評335】ミージカルの最前線。三浦透子の深く、悲しい演技と歌唱。人間の心の闇を描いて、見逃せない『VIOLET』。

 傷痕は、誰のこころにも刻まれている。  藤田俊太郎演出の『VIOLET』(ジニーン。テソーリ音楽 ブライアン・クロウリー脚本・歌詞 ドリス・ベイツ原作 芝田未希翻訳・訳詞)は、二○一九年、ロンドンのオフ・ウェストエンドで初演された。二二年二は日本でも初演されたけれど、コロナ禍のために、ごく短期間の公演にとどまった。  今回、満を持して再演されるにあたって、主役のヴァイオレットは、三浦透子と屋比久知奈のふたりで、ダブルキャストを組んだ。  この作品は、一九六十年代、人種差

¥300

ロンドン演劇雑感、その7。ホーヴェ演出の『オープニングナイト』が、予定より二ヶ月…

書くべきかどうか、ためらっているうちに、十日余りが過ぎてしまった。  四月十四日付のBBC…

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長谷部浩
9か月前
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【劇評336】悪所の蠱惑を逆手にとった「歌舞伎町大歌舞伎」。

 歌舞伎役者がホストに扮したアドトラックが街を走った。  勘九郎、七之助、虎之介、鶴松の…

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長谷部浩
8か月前
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のたうちまわる演出。藤田俊太郎『リア王の悲劇』をめぐって

 のたうちまわって演出をする。蜷川幸雄さんは、自らの演出について、こんな言葉を使った。日…

長谷部浩
4か月前
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黒い肌のダンサーによって上演されたピナ・バウシュ振付『春の祭典』が、呼びさました…

  ピナのいない日常  二○○九年六月、ドイツを代表する振付家ピナ・バウシュがこの世を去…

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長谷部浩
4か月前
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【劇評359】新作歌舞伎の傑作。幸四郎、松也の『朧の森に棲む鬼』。

乱世を描く新作歌舞伎  疾風怒涛の時代を描いて、劇団☆新感線に勝る集団はない。  十二月…

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長谷部浩
1か月前
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【劇評360】役者の色気で魅せる『天保十二年のシェイクスピア』。浦井健治の進境。

娯楽作品の本質  エンターテインメントは、役者を観に行くものという考えがある。 能楽にし…

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長谷部浩
1か月前
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