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『渡し船のある街』

鳴門の渡し船には百年の歴史がある。市民の大切な交通手段だから未来に残ってほしいと願っている。
8月に103歳になる祖母は「ばあちゃんが鳴門に嫁に来た頃の渡し船は手漕ぎの小さな船だった。今みたいな立派な船でなかったんじょ。折箱の商売の集金で渡し船でよう高島に行っきょったんよ」と話してくれました。

写真家の木田英之さんが撮った昭和の時代の渡し船が好きです。仕事帰りの背広の紳士、七三分けポマードの男子高校生、もんぺ姿のおばあさん・・・昭和の時代の人々の暮らしがそこに写っています。

私は令和の渡し船の写真を撮り続けたい、短歌を作り続けたい。最近は、観光客の方やサイクリングを楽しむ人も渡し船に乗りに来てくれてうれしい限りです。みなさんもぜひ鳴門の渡し船に乗りに来てね~。みんなで鳴門を盛り上げていこうね。(2024・7・15)

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