62時間だけ会える人
大切な人と一緒にいられる時間を計算したことがあります。
平日は6時間。休日は16時間。
一週間で62時間。
日にちに換算して一週間に2日半。
これは、仕事と移動と睡眠を抜いた時間です。残業があれば、一緒に過ごせる時間はもっと少なくなります。
付き合いで飲み会に行くと、この時間はもっと少なくなります。
大切な主人と過ごす時間は1週間に62時間しかない。
大好きな姉と過ごせる時間はもっと少ない。
両親との時間はもっと、義両親との時間はもっともっと少ない。
その少ない時間の中で、笑顔で過ごせている時間はどれくらいあるんだろう。
■苦手な人と仲良くするために失ったもの
大切な人と一緒にいられる時間を計算したときに、自分の時間の使い方にショックを受けました。
わたしは人づきあいが苦手なのにもかかわらず、大切な人との時間よりも苦手な人とのやり取りに多く時間をつかっていたからです。
定時だけれど、なんとなく帰りにくい雰囲気だから1時間くらい残業する。
好きでも嫌いでもない先輩から「悩みがある」と相談されて飲みにいく。
そんなことをしているうちに、大切な人との時間がどんどん削られていました。
さらに悪いことに、苦手な人に嫌なことをされると家に帰っても悶々としてしまって、主人と楽しく過ごすはずだった時間は愚痴で終わってしまいます。
せっかくわたしのために主人が買ってくれたお刺身が、気づいたらカピカピに乾いていることが何度もありました。
いったいなんのために、誰のために生きているのか、かなしくなりました。
■毎日を笑顔で過ごすために重要な3つのこと
わたしはできる限り自分にとって大切な人と長く過ごしたいし、その時間を笑顔で過ごしたいと思っています。
そのために大事だと考えていることが3つあります。
1つは、自分を知ること。自分のことを知ろうという努力がなければ、大切な人との時間をないがしろにしていることも、本当は人づきあいが苦手でストレスがかかっていることも気づけなかったと思います。
そして、自分のことを知らないと相手を大事にすることもできません。(この理由は長くなるので別の記事で解説します。)
2つめは、相手を知ること。自分を知れば、相手との違いに目が向けられます。
大切な人を大切にする方法もわかりますし、苦手な人からの逃げ方や受け流し方もわかるようになります。
3つめは、コミュニケーションを大事にすること。人づきあいが苦手であっても、コミュニケーションを大事に考えることはできます。
うまくコミュニケーションをとれなくてもいい。
でも、諦めてはいけないものだと思っています。
なぜなら、コミュニケーションは大切な人を守る武器にもなるし、苦手な人から距離をおく盾にもなるから。
("守る盾"、"距離を置く武器"ではないところが、個人的なポイントです)
■"大切な人をもっと大切にしたい"優しいあなたへ
わたしのなかで「大切な人と笑顔で過ごせる時間を増やしたい」という想いは次第に、「大切な人と笑顔で過ごせる人を増やしたい」に広がっていきました。
大切な人とはできるだけ悲しいすれ違いのないように、苦手な人からはそっと離れられるように、その人に合ったコミュニケーションの仕方を一緒に考えていきたい。
大切な人をもっと大切にするために、自分のことも相手のことも深く理解するための手助けをしたい。
その想いから再びカウンセラーとして活動することにいたしました。
想いに共感してくださった方と、よいご縁ができることを楽しみにしています。
長い自己紹介を読んでくださってありがとうございます。