自分の自律神経失調症の症状とか薬のログ(パニック発作・めまい・動悸他)
自分(女:他に特に持病無し)がどうやら自律神経失調症で長年悩んでいるのでせっかくだから記録にしてみることにしました。
思えば小さいころから何かおかしかったのでストレスじゃなく体質のせいだった気がする。思い当たるストレス要素もない。
小学生の頃
・水泳を習っていて結構ガチめにやっていたんだけど、自分だけすぐに脇腹が痛くなったり苦しくなったりした覚えがある。ので嫌々やってた。
あと全力で泳いだ後は気分が悪くなったりなりやすかった。吐いたりもした記憶がある。体力はあったはずだけどやっぱりおかしかった。
・前後の記憶はないんだけど給食後の休み時間に気分が悪くて昇降口の前でずっと座り込んでいた覚えがある。
・立ちっぱなしも駄目だった。しばらく立っていると血の気が引く感じがして気分が悪くなってしまう。当時住んでいた家の近くに古本屋があって漫画の立ち読みしまくるのが趣味だったんだけど、これのせいで長居できずにすぐ帰っていたのを覚えている。
その後立ちっぱなしが駄目なのは大人になっても変わらず。
・ちなみに高学年の頃に喘息を発症したものの病院で処方してもらった薬で無事完治。何年かはかかったけど。
中~高校生の頃
・水泳は部活で控えめにやる程度になってたけど、運動後はやっぱり気分が悪くなって(主に血の気が引く感じ・吐き気だったと思う)ひどいと地面に横になって耐えるはめになっていた。
・立ちっぱなしや運動後のみならず寝不足だったりしただけでも頭や体中から血の気が引く感じと腹痛と下痢とその他吐き気や動悸なんかに見舞われるようになる。教室で突然椅子から降りてしゃがみ込んだり仕方なくトイレの個室で横になったりする不審者と化す。
今思うとパニック発作だった気がするけど、この症状が何なのかは当時は分からず。
・やたらトイレが近く、毎時間トイレに行く変な人でもあった。これは今もある。
大学生
・自転車で高低差のある道で大学に通うようになって体力はついていた時期で、ちょっとの運動は平気だったけど立ちっぱなしと寝不足には相変わらず勝てなかった。それ以外は比較的元気だった唯一の黄金期。青春は短い。
大人になってから(まだ症状が正体不明だった時期)
・無事、立ちっぱなしにも運動にも寝不足にも弱い人に戻る。
・ある日、朝から調子が何となく悪い気がしていた(どこがどう悪いかはハッキリわからず。いわゆる「不安感がある」という状態だったかも)。
で、午後に突然(何の前触れもなく、家の中で)お手本のようなパニック発作を発症。急激に血の気が引く感じ・動悸・息切れ・手足が冷たくなり震える・あと全身から冷や汗(普段汗かかないくせに)やら色々が一度に全力よくばりセットで襲ってくる。とても立っていられず床でのたうちまわるしかない状態。この時はまじで「このままだと死ぬ」と本気で思った。何かこう症状の出口が見えずに自分が助かる道がもうない気がした。
結局その後落ち着きはしたけど、その後2週間くらいは体調が悪い状態が続いて、ほとんど寝込んでいた。起きると貧血みたいになってまともに歩けもしなかった。特に病院に行くこともないまま元に戻ったけど何だったんだろう。というか今思うと病院行けよって感じだけど普通の病院行っても異状なしで帰されるだけだったかも。
-このあたりから実家を出て独り暮らしを始める。最初の半年ほどは心配事のオンパレードで大変だったんだけどその後は自由すぎる生活してたのでストレスはゼロだった自信がある。
・普段は生理は軽く生理痛もほとんどないんだけど珍しく結構お腹が痛い時があって、その時にちょっと歩いていたらまたパニック発作を起こしたことがある。
・ある日、多分生まれて初めて「めまい」を発症する。血の気が引くとか頭がふらふらするとかそういうのとは別な感じで、視界・頭の感覚が強制的にぐいーんとゆがんだりずれていく、揺れる。頭のふらふらもある。目を閉じてもゆがんでいく感覚がある。
・普段は水平方向のめまいだったんだけど一度朝起きた時に縦に360度回転するようなスペシャルなめまいに見舞われた時もあった。スペシャルなだけあって1日ぐらいで終わったけどあれが続いてたらまともに生活できないと思う…
-このあたりまで自分の一連の体質や症状が何が原因で何というものなのか全くわからなかった。
心療内科と薬の存在を知る
頓服薬:ジアゼパム「アメル」2mg
ある日の帰省中、眠れないぐらいめまいがひどくなってしまったので親に助けを求めたところ、更年期障害(多分)による謎の色々な症状と格闘中だった母から心療内科というものの存在を知り、当時そこからもらっていた抗不安薬のジアゼパムという薬を分けてもらった。小さめの白い錠剤。(現在はこの製品はもう無くて別のに変わっているらしいです)
ここで初めて飲んでみたジアゼパムが結構効いてくれて、ひどいめまいは抑えられたんだけど最初は効きすぎて別のめまいがする(副作用のひとつらしい)という良く分からない状態になった。眠くなったりも。ただ不快感はかなり軽減された。
めまいだけじゃなく飲むと15分ぐらいで気分の悪さがとれて楽になった。ありがたい。
心療内科の存在を知る
どうやら、普通の病院で診てもらっても異常なしで終わってしまうような症状は心療内科というところが助けてくれるらしいと、ここで知った。
母が通っていたところの先生が言うには「そういう人が最終的に行き着くのは心療内科か宗教のどちらか」らしいです。宗教じゃなくてよかった。
ということで一度、母の通っていた心療内科に診てもらいに、主にめまいを何とかするために行ってみた。診ると言っても基本的にお話をするだけなんだけど、こちらが訴える症状に対してどういう改善策があるとかアドバイスくれたり、どんな薬がいいとかを判断・処方してくれる。基本的にどんな薬もあるよ!だそうです。
で、その時は「ジアゼパムが効いたのでそれがいい」と伝えまして、ジアゼパムを暫く持つ量をもらって帰りました。
ここから数年間このジアゼパムを調子が悪い時に飲んで凌いでみる感じで何とか乗り切ることに。ただしその場で症状を抑えるための薬なので根本的には良くはなってない。
パニック発作を気力で抑え込む
その後色々調べてみて、突然襲ってくる全力症状よくばりセットが「パニック発作」というものだと知る。
この時、いいのか悪いのか「なんだ、体というより精神が原因なのか、なら気のせいってことだな!」という謎の納得をしてしまい、その後はパニック発作を発症する前に気力で抑え込めるようになった。ので以降はパニックと呼べる程に「このまま死ぬかも」というほど激しい発作にまでは至っていない。死なないことは分かったし。(相変わらず普通に?立ってられないぐらいに調子悪くはなるような発作はあるけど)
気力で抑え込むって何だよって感じだけど、発作って本当に突然なるわけじゃなくて、それまでには体の不調と一緒に急激に高まる変な感覚がある。不安感ってこういうものなのかなあと後になって分かったけど、体の中心とか頭の中とか心の奥から体に悪い感じが膨れ上がるというかこみ上げてくるというかそんなやつ。
それを発作に至るまで放っておくんじゃなくて、少しでも体が楽になるように座ってみたり寝てみたり、じっとしてる方がつらい時は歩き回ってみたり、水をちょっと飲んでみたり、必死で何か別の事を考えて気を紛らわせたり、「大丈夫だ大丈夫だ」と自分に言い聞かせてみたり、落ち着くまでとにかく耐えるだけという地味な話。結局その間は辛いんだけど発作起こしちゃうよりはいい。
ただ家の外だったりしたら、無理に耐えるよりはそういうのを抑える抗不安薬があれば早めに飲んじゃったほうがいいと思う。
なるほどこれが自律神経失調症
その後何だかんだ調べて、今までの症状あれこれが「自律神経失調症」とひとくくりにして呼べてしまうものらしいことにようやくたどりつく。今更分かるのも順番おかしいけど。なるほど自律神経がおかしいせいで変だったのか。むしろ今までこれが普通なのかと思ってたんだけどやっぱり違ったらしい。普通の人はもっと元気なものらしい。
症状は特に激しい運動とか無理をしなければまあまあ大丈夫な時期があったり、数分立っているだけで血の気が引いて動悸や吐き気がするぐらいダメダメだったりする時期があったり、波が激しいながらも最初に貰ったジアゼパムをお守りにして何とか我慢して生きていた。
自分の症状
程度にも波があるし同時に全部出るわけではないけど今までの症状書き出すとこんな感じ。大体全部がパニック発作のトリガーになり得る。
ちなみにあるのは体の症状だけで、鬱みたいな精神症状はない。
・しばらく立ちっぱなしだったり運動したりすると頭や全身から血の気が引く感じがして動悸や息切れや吐き気や腹痛(下痢)に見舞われる。息苦しかったり、頭がしびれる・窮屈な感じもする。いつものやつ。
一度なると不調を数日間引きずる。
あと体が勝手に何かに驚いたりしても症状が始まる。注射打った時(迷走神経反射というやつは別だと思う)とか、急に暑い場所に出たりとか。
・場面関係なく耳鳴り・耳が塞がる感じがしたりする。
・中途半端な不眠の症状がしばらく続くことがある。中々眠れない時期があったり、早朝に目が覚めてから眠れなくなる時期があったりする。ずっとではない。
・特に調子が悪いと胃も受付終了する。ちょっと食べただけで気持ち悪くなって吐きそうになる。でもめったにならない。大体は食欲ある
・少し暑いだけで胸~頭あたりが火照ってしまい(この時測っても平熱)気分が悪くなる。手足は冷たくなる。よく夕方ごろになる。
・低血糖の症状になりやすい。わずかにエネルギー不足なだけでも動悸・息切れ・震え・あとは大体いつものやつ。
第2回心療内科受診
そんな感じで何とか生きていたものの、特に調子が悪い日が続いたため久しぶりに心療内科で診てもらうことにした。前回は5年前で、しかも1回行っただけで、その時からジアゼパムを非常時に飲んで凌ぐのみだったのだけれど、結局良くなることはなかった。まあ子供のころから続いてるんだからそれもそうか。
さて今回はめまいを早く何とかしたくて焦っていた前回よりも丁寧に先生とお話をさせてもらった。ここまで書いてきたような症状があることを伝え、先生からも「このような症状があるかどうか」といった質問をあれこれしてもらい、合いそうな薬を出してもらうことに。
パニック発作を治す行動療法
この時先生が、自宅で(パニック)発作があった時に自分でできる行動療法のやり方を教えてくれた。発作が始まってから経過時間を測りながら症状の強さを自分でグラフに書き出すらしい。これをしていると、回数を重ねる度に継続時間も程度も減っていくらしい。なるほど。あの症状の中で冷静に時間を見つつ客観的に自分を観察してみるとか、セルフ荒療治で凄く効きそうな気がする。
漢方薬:ツムラ12「柴胡加竜骨牡蛎湯」(さいこかりゅうこつぼれいとう)
「体質から治すような薬がほしい」と希望したら出してくれた。「牡蠣の殻が入ってる」と言われた。牡蠣の殻って薬になるのか~すごいな~。主に不眠を中心に、まさに私が悩んでいる自律神経の色々な症状に効くらしいです。1日3回食前に飲む。苦味はほとんどない。
ちなみに自律神経の症状に効く漢方は他にも沢山あって、何がいいかは人によって違うはずなので試してみたい人はまず病院へ行こう。検査しても異常なしなのに体に症状がある人は心療内科がいいらしい。
これを飲んだからすぐにどうこうなるわけではなく、長期的に飲み続けると少しずつ改善していってくれるものらしい。確かに調子が悪い時に飲んでもすぐに効くわけではないんだけど、飲み続けるうちに全体的に調子が元に戻ってきている感じはした。
即効性はないらしいけど飲み始めてから明らかに体調に変化があった。単に良くなっていくわけじゃなく日替わりで症状が強く出ては消え…みたいな感じだった。ボスラッシュか?
・飲み始めた次の日、朝起きた時にかなり久しぶりにめまいが起きる。めまいはその時だけで終わる。
・ちょっとしたことでも動悸・息苦しさが始まり、中々おさまらなくなる。何日か続いたけど結局なくなった。
・初めての症状だったんだけど胸の中心の奥の辺りがたまにズキっと痛むようになる。何か別の病気かとも思ったけど1日ぐらいで消えて、もう出なかった。
・ほんの数分立っているだけで頭がしびれてフラフラするようになる。これだけはむしろ普段よりひどいけど他の症状は比較的落ち着く。←今ここ
頓服薬:アルプラゾラム「トーワ」0.4㎎
漢方とは別に、外出中に発作が起きて困ったときに飲む緊急用の薬をもらいました。ジアゼパムの代わり。「ジアゼパムは3日ぐらい効くけど弱いからなあ…」だそうです。そうだったの?
今度の薬は効果は1日ほどだけど強いらしい。確かによく効いてくれた。飲んだ日は「普通の人ってこんな感じなのかー」と思えた。
現在、漢方を1か月ほど続けたところで書いてます。無理をしなければ何とか症状は出さずにいられるようになったけどまだまだっぽいので薬はまだ続けてみようと思う。治ったらいいなー。