ぼーっとする時間をデザインする
ぼくは手先を動かしているときの集中力が高い。野菜を切ったり、文字を書いたり、土いじりをしたり。周りの音が聞こえなくなるほどだから、過集中とも言えるしれない。母親には「自分の世界に行っている」と言われる。
しかし、思考の集中力は低い。考え事をするのは好きだけど、集中力が続かず、すぐに考えるのをやめたり違うことを考えたりする。今回「集中」というテーマでこのnoteを書くにあたっても、何を書こうかと考える集中力が終わっていた。
先月、あるラジオにゲスト出演したミュージシャンの岡崎体育さんは、「集中力がなくすぐにぼーっとしてしまう」という13歳リスナーのお悩みにこう回答した。
「ぼーっとする時間っていうのは、人生においてもとっても必要なことやから。岡崎体育は、このぼーっとしてる時間をめちゃくちゃ推奨するし、めちゃくちゃ肯定しまっせ。OK! これからもぼーっとしていこうぜ!」
なるほど、集中力を高めるためにもぼーっとする時間は必要だ。それは思考のバッテリーを充電するための時間のようなものだ。そして案外、ぼーっとしているときにぽろっと生まれる名案というのも少なくない。
そうだ、初めに「手先を動かしているときの集中力が高い」と述べたが、その時ぼくはぼーっとしている。ぼーっとすることに集中している状態とも言える。手先の感覚に集中することは、ぼーっとする時間をデザインすることになっていたのだ。
来週は「デザイン」でよろしく。
2023.12.2 いぬつか ゆうき
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