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これからの時代に必要とされる4つの能力と子育て
こんにちは、はるママです。
今回は、私のこれまでの経験や書籍等から学んだことをもとに考えた、「これからの時代に必要とされる能力」と子育てについて綴りたいと思います。
私の子育てにおいて根幹となっている考えについてまとめてみました。
「総論」みたいな位置づけです。
この考えをもとに行っている様々な取り組みや詳細のお話(「各論」)は、これから少しずつ別の記事に綴っていくつもりです。
「学歴」には意味がない
Instagramでもnoteでも、キャッチーだからという理由でアカウント名に学歴を入れているのですが、夫も私も「学歴」なんてものにはほとんど意味がないと思っています。
意味がないどころか、一般的に価値があると考えられている「良い学校に入る」とか「良い仕事に就く」ということを目標に、そのためだけの勉強をしていると、面白みのない使えない人間になってしまうと思っています。
特にこれからは、世界がとんでもないスピードで変化し、予測不可能な時代に突入していきます。
今ある職業も、どんどんAIにとって替わられていくでしょう。
今の日本の情報処理型の教育にどっぷりと浸かって、標準化された、いわゆる「普通」の人間に仕上がってしまっては、これからは生き残っていけないのです。
こういった話は最近みなさまよくお聞きになっているかと思いますが、それでもやはり、日本では学歴重視の傾向があり、それは子育ての方針にも現れている気がします。
将来良い仕事につかせるために、良い学校に入れるために、良い幼稚園に入れるために、きちんと「いい子」に育てなければならない…
そう考えていらっしゃる方がまだ多い気がします。
でも、実際に一生懸命努力した末に「学歴」を手に入れ、一流といわれる企業に就職し、グローバルなビジネスの世界を近くでみて感じたのは、
日本の教育って良くない部分があるな、
その中で得る「学歴」って何の意味もなさないな
ということです。
そこから自分の人生を振り返ったり、様々な書籍や講演から学んだことなどを踏まえて考えた、現時点での私なりの考えを綴っていきます。
これからの時代に求められる力
特にこれからの時代には、どんな能力が重要になってくるのか。
人によって様々な意見がありますが、私は下記の4つの力が最も重要なのではないかと思っています。
・多様な価値観の中から、自分の「幸せ」とは何かを考え、見つける力
・困難な状況において自力で壁を突破する力
・革新的なものを生み出す個性
・目標を達成するための集中力、精神的タフさ
これ以外にも、コミュニケーション能力や感性など、大切なことはたくさんあるのですが、現時点では上記4点が最も重要な能力だと感じています。
(今後この考えは変化していくかもしれませんので、その時はnoteの記事にまとめようと思います。
特に「感性」については最近特に興味を持っているところなので、もう少し色々と学び、考えがまとまってから触れたいと思います。)
こういった能力は、現在の日本の教育では身につきにくいと思います。
(もちろん、日本の教育にも良い点はあり思いますし、変わってきている部分もあります。)
そのため特に幼児期には、親が意識して、こういった能力を身につけるための土台をしっかり築いてあげるべきだと思うのです。
さて、ではどうしてこの4つの能力が重要であると考えるのか。
ひとつひとつの能力について、お話ししていきます。
幸せ力
まずは、『多様な価値観の中から、自分の「幸せ」とは何かを考え、見つける力』について。
長いので、ここでは「幸せ力」と表記させていただきます。
幸せに生きることほど重要なことはないし、人はみな幸せに生きるべきだと思います。
しかし、幸せの形はひとそれぞれです。
自分はどんな時に幸せを感じるのか。何に価値を置いているのか。
それを自分自身で考え、見つけ出すことが必要なのです。
その時に、「外から押し付けられた価値観」によって自分の幸せを定義してしまうと、「本当の幸せ」を感じることができないのです。
このお話は、ちょうど先日ちゃんこさんが詳しく記事にされていましたので、ぜひそちらも御覧ください。
良い大学に入って、一流企業に入って、高い給料を手に入れる・・・
そんなことが本当に自分の子どもの幸せなのでしょうか?
好きなことを我慢して必死に頑張って、やっと手に入れた仕事がつらい。
もうしんどい、辞めたい。。何のために生きているんだろう。。
こう感じている人は、実際とても多いです。
このような状態では高いパフォーマンスを発揮できませんし、心がすり減っていくだけです。
そうならないためにも、「幸せ力」を身につけることが重要だと思います。
ここからは次項の「自力で壁を突破する力」にも繋がっていきます。
自力で壁を突破する力
モチベーションには大きく分けて2種類あります。
ご褒美や報酬といった外側からもたらされるモチベーションと、自発的に「やりたい」と感じる内側からのモチベーションです。
人は、自分の内側から湧き出るようなモチベーションを持っている時こそ、最大のパフォーマンスを発揮することができます。
また、壁にぶつかった時にくじけず前を向けるのは、内側からのモチベーションを持っている時です。
例えば勉強も、自らの意思ですすんでやる子と親にやらされている子では、かなりの差が出ます。
実際、私の周りの突き抜けた人たち(東大の助教、GAFAの研究員、美術の分野で活躍している人など…)は、いずれも昔から自分の内側から湧き出るようなモチベーションによって行動するタイプでした。
そして、内側からのモチベーションによって行動するタイプになれるかどうかは、幼児期の育ち方にかかっているのです。
そのため私自身、息子の子育てにおいて心がけていることがいくつかありますが、長くなるのでまた別の機会に書こうと思います。
何より心がけたいと思っているのは、いずれ子どもが心から好きだと感じることを一緒に見つけて、とことんやらせてみることです。
親の意思で、勉強やスポーツなどあれこれやらせても、身にならないことも多く、自発性が育たないと考えているからです。
人は本気で何かをやりたいと思った時、必ずそれ以外に関連する事柄も学ばなければならないことに気が付きます。
例えば、ゲームが好きで、自分でもゲームを作ってみたいと思ったら、プログラミングなどを学ぶ必要がありますよね。
「好き」から派生して自発的に学ぶときこそ、本当の意味で知識が身につくと思うのです。
ただ一方で、「自発的に学ぶ」ことを可能にするためにも、最低限の能力は身につけておかなければならないとも思っています。
例えば読解力など、あらゆるものの土台となる能力です。
(読解力については、前回の記事に詳しく触れていますので、まだお読みになっていない方は、ぜひこちらもご参照ください。)
そういった土台となる能力は、親が積極的に身に付けさせてあげることも重要だと思います。
ただ、どこまでやらせるのか(例えば塾に通わせるかどうかとか、小学校受験や中学受験が必要かどうか等)については、私自身答えが出ていないので、これからゆっくり考えていきたいと思っています。
革新的なものを生み出す個性
スティーブ・ジョブズやジェフ・ベゾスなど、革新的なものを生み出す人たちはみな強い個性を持っていますよね。
皆と同じように考え、行動するような無個性の人に革新的なものが生み出せるかというと、難しいように感じます。
海外の人たちとの交流やビジネス経験によって、私が痛感した最も大きな「日本人の弱点」が、「個性のなさ」でした。
ところが子どもたちはみな、ひとりひとり様々な個性を持っていますよね。
日本の教育は、この大切な個性をむしり取っているのです。
特にこれは、幼児期の環境によるものが大きいと思います。
親や先生の言うことをきく「いい子」、わがままを言わず他の子たちと同じ行動ができる「いい子」を育てるのがしつけの一環であると考えている人が多いように感じます。
悪気なく、子どもの「好き」「こうしたい」という思い、つまりは「個性」を押さえつけてしまっているのです。
こうした周りの大人の価値観や言動によって、子どもたちの個性が失われていっているのだと思います。
子どもたちの素晴らしい個性を摘み取ってしまわないように、親が気をつけるべきことはたくさんあります。
そしてこれには幼稚園選びなども大切になってくるのではないかと思っていますが、これについては色々と悩んでいるところなので、また別の機会に記事にしたいと思います。
集中力、精神的タフさ
何かを成し遂げたくても、だらだら考えているだけで一向に進まない。。
そんな人は結局何もできずに終わることが多いです。
何か目標を決めたらサッと行動しガッと集中する。
(急に擬音だらけで関西人丸出し)
これができるかどうかで、人生の充実度も全く異なってくると思います。
また、何か良くないことが起きた時に精神的に折れてしまうか、構わずやり抜けるか。
これも本当に大きな差になります。
こういった集中力や精神的なタフさ(感情のコントロール)は、(習慣や性格の問題もあると思いますが、)脳が司令塔となって分泌されるホルモンの働きで決まる部分が大きいです。
心も体も、食べたものでできています。
必要な栄養をしっかりと摂取させることは、本当に大切なことなのです。
ここは親として、ちゃんと手間をかけてもいいところではないかと思っています。(私、料理好きじゃないのでつらいのですけどね…)
そして、何でも面白がることができるマインドを持った人も、本当に強いと感じます。
樹木希林さんの名言にもありますよね。
楽しい状況の時だけでなく、困難な状況に直面した時にも、いかに面白がって物事を観察したり考え抜けるか。
まずは親が何でも面白がる習慣をつけることが大切なのではないかと思います。
これも「精神的タフさ」の要因のひとつであるように思います。
すべての土台は自己肯定感
ここまでは、私が重要だと思う4つの能力についてお話ししてきましたが、
何よりもすべての土台は、「自己肯定感」だと思っています。
「私なんて・・・」と感じていては、幸せを感じにくいし、
「やってみよう!」という強い意志も生まれにくいですよね。
こういった心のベースがある人は、長期的に物事を考えることができ、人生を肯定できるようになるのだそうです。
自分が世の中に存在することに意義を感じられるのです。
そして自己肯定感を育てるのは親の役目で、幼児期が非常に重要なのです。
というのも、子どもは自分を客観的に評価する力がまだ備わっていないため、周りの言動をそのまま受け取り、「自分はこういう人間なんだ」と思い込むものだからだそうです。
「あなたはいつも粘り強く頑張る子ね」とか「あなたはとっても足が速いわね」なんて言葉をかけられると、自分は粘り強いんだ、足が速いんだ、と思い込むのです。
そこで私は、自己肯定感を育てることを現在1歳の息子の子育てにおける最重要課題としています。
自己肯定感を育てるために重要なこと
自己肯定感を育てるためには、「認めてあげる」とか「愛されていると感じさせる」とか、方法は色々あります。
しかし1番重要なことは、自己肯定感の高い大人に囲まれることだと思うのです。
どんな人にも生きる価値があるのだということを、周りの大人が体現してみせるのです。
特に、専業主婦であろうがワーキングマザーであろうが、母親から受ける影響が最も大きいのだそうです。
したがって、最も大切なのは「母親の自己肯定感が高いこと」、つまりは「母親が笑顔でいること」だと思うのです。
母親がイライラしていると子どもは敏感に感じ取り、自分のせいだと感じてしまったりします。
また母親の自己肯定感が低いと、どうしても自分の子を周りの子と比べて、「○○ちゃんはもう足し算ができるのに、どうしてあなたはできないの」というように、自分の子どもに否定的な言葉をかけてしまいがちなのだそうです。
精神的に健やかな状態で過ごしてもらうために、そして「自分は愛されているんだ、自分はなんでもできるんだ!」と感じてもらうためには、やはり母親が楽しそうにしているのが1番だと思います。
私も心に余裕がないと、ついついイライラしてしまうので、色々と試行錯誤しながらストレスマネジメントに取り組んでいます。
具体的な方法については、後日別の記事で綴ってみようかと思っています。(もう、書きたいことがたくさんありすぎて困ってます)
ところで、私の強みは圧倒的自己肯定感だと思っています。(笑)
たいていのことは頑張ったらできる、なんとかなる!と思っています。(笑)
一方で、上記の4つの能力のうち決定的に足りないと感じている能力もあります。
では私自身はどうやって育ち、何を考えて生きてきたのか。
この圧倒的な自己肯定感はどのようにして身についたのか、そして何がいけなかったと感じているのか。
もし需要があれば、いつか綴ってみたいと思っています。
(今書かんのかい)
おわりに
私は教育の専門家でもなんでもありません。
息子の将来を考える上で、もっと学びたい、考えたい、と意気込む1人の母親にすぎません。
私なりの答えをみつけるために、たくさんの本を読み、様々な人の考えに触れ、そのたびに自身の経験と照らし合わせながら、納得できるものを選択していこうと思っています。
別に私は息子にものすごい人間になってもらいたいと思っているわけではないし、「完璧な子育て」をしたいと思っているわけでもありません。
自分なりに大切だと思うことを心に留めながら、気楽に楽しく子育てしていけたらと思っています。
そして、
私のこれまでの経験や思考は私だけのものだし、それを発信することには意味があるのではないか。
また、発信することによって、同じように学び考えながら子育てをされている方々と繋がっていけたら。
そう思いながら記事を書いています。
このnoteでは、私が得た知識について共有したり、私の思考の過程を記録していこうと思っています。
子育てについて学べば学ぶほど、なるほど私の強みはこうやって身についていたのか、とか、逆に弱みはこういう習慣のせいだったのね、とか気づくことが多いので、自分の性格や経験も正直に書いていこうと思っています。
偉そうに子育てってこうすべきなんだよ、なんてことを言いたいわけではないので、皆さんの率直なご意見やご感想も気軽にいただけると大変うれしく思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
高岸亮介さんのこちらの記事にある、「これからの家庭教育」について考える企画に参加させていただきます。