『終末の花嫁様』1巻感想 情緒めちゃくちゃにさせてくれる、おねショタ新婚生活漫画
◆まずは第1話を読んでいただきたい
ポストアポカリプスが舞台でありながらふたり幸せに新婚生活を送る、いちゃらぶおねショタもの。
すごい面白かったです。
ハッキリ言って、今年十本指に入るくらい気に入った。電子版も買っちゃった。今後とも御贔屓にさせて頂きたくなった漫画だ。
まずは第1話を読んでいただきたい。
ComicWalkerなら第1話、連載誌であるドラゴンエイジ最新号直前の2話分(現時点だと第6話①②、第7話①)が無料で読める。
◆購入のきっかけ
「ふーん、えっちな漫画なの?」と言う質問にお答えすると、それなりにえっちだけど今のところはまだ健全なほう。でも今後激化するかもしれない。なにせ掲載誌が過去に際どい描写を掲載した実績があるドラゴンエイジだからだ。レッツ背徳♪に期待したくなる。
でもこの軽い耳舐め描写は「うわっ!新婚生活とはいえ、そこまでやっちゃうんだ!?」とすごいどきどきさせられた。こういう一線を越えたえっちなプレイはいつの時代も興奮させられる。ぼくは耳舐めされるのが大好きです。
真面目に語ると、ポスアポ世界のおねショタ新婚漫画だとしても、そこから一体どう物語を膨らませるのか。そこが気になったのも購入動機のひとつだったりする。ただおねショタを繰り返すだけだと、物語に起伏は生まれないからだ。
◆愛を試したい
以下感想。ネタバレ注意。
――――予想していたものとは全然違っていた。
第1話の時点で、ポスアポの元凶がヒロインであり嫁であり天使であるひかりさんだと判明してしまった。
これが『終末の花嫁様』か…
元々は物語開幕時からプロポーズするほどみちるくんとの結婚を望んでいた。だがこのみちるくん、毒親持ちだったり学校でいじめられてしまったり、最早彼にとって地獄のような世界だったのだ。
それ故に、みちるくんを救ってあげたい本心で力を使ってしまい、見事ポスアポ誕生というわけだ。
問題なのは、ひかりさんが無邪気なヤンデレ気質なことである。
そして、不意の事故から助けてくれたのを機に、みちるくんは結婚を選択する。ポスアポの元凶がひかりさんだと知る由もなく、結婚を選択してしまう。
第1話ラストがこんなモノローグ。まるで「結婚は人生の墓場」を体現するようだ。因みにドラゴンエイジ掲載時は「過ちから愛がはじまる――」という如何にもな煽り文が掲載されていた。
………前情報をシャットアウトし、ひかりさんのおっぱいタペストリー目当てで購入したぼくは第1話読了時「やべぇよ…やべぇよ…」の精神に浸れてしまった。とんでもない闇・やべーヒロインを刮目してしまった。
ぼくはいったいひかりさんのことをどう見ればいいのだろうか?とマジで心臓バクバクした。
いや、すごい褒めていますよ。それくらい感情を動かされまくりだった。
タペストリーを購入=それくらいひかりさんに一目惚れ、彼女を気に入れる自信はあったのだが、こんなやべーヒロインであるひかりさんのことをぼくは好きのままでいられるかどうか愛を試された気分に浸れている。
◆徐々に深め合う愛
新婚生活が本格的に始まる第2話以降は、世界をめちゃくちゃにしてしまったデカすぎるノイズを除けば、読む前から本来期待していたいちゃらぶおねショタが描かれている。
ひかりさんのちょっとえっちな色仕掛けも嬉しいサービスシーンになっており、少しずつ夫婦らしくなっていくのは微笑ましい。ぼくもこのふたりをそう見守りってあげたくなる…のだが…
ひかりさんのヤンデレ係数は話数を重ねるにつれて増してしまう。
上述したえっちな耳舐めこそは流石のぼくでもどきっとしたし、素直に羨めるえっちなプレイなのだが、このふたりきりの世界においては、ひかりさんの闇深い独占欲のように見えてしまった。
第3話ではポスアポ世界の生き残りであり、みちるくんの担任の先生である白木先生という新キャラが登場する。最初はマトモな常識人として動き出してくれた。
だが、その実、過保護なまでにみちるくんを守ってあげたい独占欲の顕現として君臨する。悪い言い方をすればNTRとも呼べるかもしれない。だが今こそはこのポスアポ世界で協力し合い、共に生きていくのかと思いきや。
ひかりさんが魔法を使って、白木先生をトマトの苗に変えてしまった。
まさかの早期退場。
第4話ラストで「オギャアアアアアアアアアアア!?」と悲鳴を上げるように心を抉られた。
もう確信するしかなかった。
やべえよ!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!??
このヒロインまじでやべえよ!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?
なにをいっているのかわからないとは思うが、ぼくも最初なにをされたのか分からなかったが、確かにトマトの苗にされたとしか思えないのだ。そして何も知らずにみちるくんはそのトマトを食してしまった。
白木先生ってこんな味かあ…
…元より、第1話のポスアポ化に伴い、母親が花に変えられてしまったと疑える描写が見られたのだが、どうやらマジで正解のようだ。そりゃあ、ふたりだけの幸せな世界を築きたいなら、白木先生のような邪魔なノイズは排除しておきたいだろう。わかるよひかりさん。
でもこんなのはあんまりっすよひかりさん…
◆結末がすごく気になる漫画
1巻は5話まで収録なのだが、これまた気になるヒキで終わったので、ComicWalkerで続きを読んでしまった。そんな漫画は久々だ。
………いやこれ、まじめにどんな結末になるんでしょうか?
第1話ラストのモノローグが「されど、破滅の香りが漂う方へ」とあるので、これからみちるくんはとんでもない事態へ巻き込まれてしまうのは確定だろうし、いずれひかりさんの闇・ポスアポの真相を知ってしまったときはどうなるのだろうか。メリーバッドエンドの可能性もあるんじゃないかとマジのガチで畏れている。
今後ますますひかりさんがやべームーヴをやっていくにつれて、みちるくんはひかりさんを拒絶する選択肢を選ぶのならかなり荷が重くなるのではないだろうか?そこが心配というか、色んな意味でドキドキさせられる。
この漫画、ひかりさんとみちるくんの行く先がどうなるのか結末を見届けたくなったのがポイント高い。満点と言っていい。マジのガチで。
ただ、確実に言えるのはひかりさんは確信犯めいた悪女ではないことだ。
本当にみちるくんのことが好きで、彼を独り占めしたい、誰にも渡したくないくらい大好き。ヤンデレだし狂愛ではあるけどそれは絶対に絶対、偽りではないのだと、その点においてはぼくは信じている。
………だから、ぼくにとっては「ひかりさんコワ~…」なのは隠し切れない想いなのだけれど、絶対に嫌いになるってことはないと思うんだよな。寧ろ好きですよ。ちょっと複雑な気分には浸れているんだけども、好きには変わらないですよ。ひかりさんかわいいし。えっちだし。
みちるくんは現状何も知らない(騙されていると言えなくはない)けれど、離婚とか考えずに、ひかりさんを正しい愛を導いてあげてほしい。プロポーズされた側だから、今度はこちらからリードするように。
おねショタものはね、ショタががんばってリードしてやるのがメチャクチャ刺さるんだよ。
良い意味で騙された漫画です。
この感想を書いている間はずっと余韻に浸れていた。感想書き終わった数日間はマジでひかりさんのことばかり考えていた。それくらい、ぼくもひかりさんの虜にされてしまったのだろう。
一体どのくらい物語が続くのかはわからないが、最後までひかりさんに夢中にさせてほしい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?