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逆張りの効能

激しい稽古をする人っていますよね。

広範囲に大きく動くことで、周囲のペアに迷惑をかけてしまう人。

もし激しい稽古の被害を受けた人が、「激しい稽古をする人=迷惑をかける人」という悪いイメージを抱いていたらどうでしょうか?

仕方ない? それともイメージが間違ってる?

評判を落とす者がいる以上、印象が悪くなるのは仕方ないと思います。ただ周りを見た上で激しく動く人もいるわけで、一括りに否定できないという意見も分かります。


…これって稽古に限らず、男女であったり、若い人と年配の人や、インドア派とアウトドア派といったように、対局的な属性をもった者同士で頻発する問題です。

個人間の問題なのに、その属性の人を一括りに批判する。それに対して誰かが「そんな人ばかりでない!」と怒り出す。

セクハラの被害に遭った女性がSNSで「男ってホント最低!」と罵ったら、「全ての男がそうではない!」と男性が腹を立てて炎上する、みたいな。

この争い、お互いに見るべきポイントがずれているんですよね。

批判されるべきは「属性」か「姿勢」か?

このような人は、以下のふたつがごっちゃになっています。

・属性(性別・仕事・出身など)
・姿勢(考え方・行動理念・性格・倫理観など)

どちらも個人的特徴ですが、属性は先天的なものが多く、姿勢は後天的に形成された内面の要素が多いです。

属性の否定は「差別」、姿勢の否定は「個人の批判」に繋がるといえば分かるでしょうか。

上記の女性は、「姿勢(倫理観・モラル)の問題」を、「属性(性別)の問題」として捉えて表現してしまっています。

男性も「属性(性別)の問題」として取り上げられていると勘違いして、自分自身も批判されている気がして対抗しているのです。

でもこれって「セクハラをする歪んだ倫理観を持った男」が問題である点は明らかですよね。

この話は以下のtweetにも関連しています。

人の評判というのはこのようにごっちゃになった価値観から生まれることが多く、道場の過ごし方でも同じことが言えます。先ほどの激しい稽古の例ですね。

「悪いことをしてないのに悪い人とみなされてしまう」、今回はそんな時に取るべきポジションのコツについて話していきたいと思います。

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大学合気道部のコーチをやっております。頂いたサポートはコーチの活動経費(交通費)や大学合気道部の寄付に充てています。