『同じ技』という錯覚
以前、指導者が多い環境で稽古するメリットについて3点述べました。
しかし、良いことばかりかというと決してそうでもなく。
上のnoteでもちらっと触れていますが、多くの師範に習うことのデメリットもあります。
そのうちの一つが『技の分類』です。師範ごとに技が異なるため、収拾がつかずにごっちゃになってしまうんですね。
その危険性を理解したうえで稽古していれば全く問題ないのですが、中には望まずに複数の師範に習うこともあります。
それは、道場の師範が変わるケースです。
うちの大学の合気道部も師範が変わり、技や稽古スタイルも大きく変わりました。
コーチとして時おり出向いて学生たちにヒアリングしてますが、なかなか新しい技への対応に苦戦しているようです。
新しい技にうまく順応していけないと技や稽古スタイルがぐらついてしまったり、最悪な場合、稽古が辛いもの、楽しくないものになってしまいます。
本部道場でも技に順応できないシーンが多く見られますが、大きく分類すると下記の3つのケースに分けられるようです。
①技の変化を認識できない(固定観念による技の決めつけ)
②技の変化に対応できない(誤ったマイナーチェンジ)
③技の変化に対応しない(できないことはやらない)
これだけでピンとくる方もいるかもしれませんね。
本noteでは上記のパターンに陥ってしまう原因と、それらを回避するコツについて書いていきたいと思います。
道場や師範が変わってしまう方、多くの師範から学んでいる方などはぜひ参考にしてみてください。
大学合気道部のコーチをやっております。頂いたサポートはコーチの活動経費(交通費)や大学合気道部の寄付に充てています。