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稽古を続けるモチベーション

お盆休みということで、無料と有料で一本ずつ記事を書こうかなと思います。今回は無料なので安心してお読みください(笑)

毎日のように稽古されている方は強制的に休みとなるこの機会。これまでの稽古を振り返ったり、これからの稽古をいったん落ち着いて考えてみても良いかもしれませんね。

混んでるときは混んでいるなりの稽古を。動けないときは動けないなりの稽古をしましょう。

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突然ですが、あなたの稽古のモチベーションは何ですか?

モチベーション、つまり「やることの意味」です。

合気道の稽古をするモチベーションとしては、強くなるため、心身の健康維持のため、技術体系を学び知的好奇心を満たすため、黒帯が欲しい、社会との繋がり、友人との繋がりなど様々だと思います。

各々のモチベーションをはっきりさせておくことで、その目的を満たす稽古が継続的にでき、充実した毎日を送ることができるでしょう。

書物やネットで「やる気を上げる方法」はいくらでも出てきますが、一時的にやる気を出すだけのものが多いです。長期的にやる気を継続させるためには、自分の中でやることの意味をはっきりさせることが大切です。

逆にその意味を見失ったり、うまく設定できないと、次第に合気道の稽古から足が遠のいていくでしょう。

もちろんそれが良い悪いという話ではありませんが、継続は合気道に限らず大切な話ですので、何をするにも意識したいところです。

最も強い動機は「それをしないとどうなるか?」

まず、続かない人の決定的な理由を述べます。

それは、「やらなくても困らないから」です。

社会人で仕事の文句言う人はたくさんいます。上司の無茶ぶり、ムダな会議、声が上に届かない体制、サービス残業、満員電車…挙げればキリがありません。

それだけ不平不満があってなぜ仕事を律儀にやるかといえば、単純にやらなければ困るからです。首になって収入がなければ生活に困ってしまいますし、家や車やローンもまだ残ってるし、、家族を養っている人もいるでしょう。

学生だってそうです。試験勉強や課題に取り組むのは面倒くさいけど、単位がもらえないと困るから過去問をかき集めて一夜漬けしたり、優秀な友人のレポートを写してもらったりしているのです。(あくまで一部の話ですよ笑)

このように、「それをしないとどうなるか?」を明確にイメージすることができれば、継続は比較的容易になるかと思います。

最も分かりやすい例としては、専業の指導者またはそれを目指している人たち。

もしくは社会との繋がりを求める人でしょう。これは、他に属するコミュニティがなく、稽古に行くことをやめれば孤独になってしまう場合です。

ゆるく続ける動機は「なぜやったほうが良いか?」

「やらなければ困る」というモチベーションは非常に強力ですが、それを見出すのはなかなか難しいという場合、とにかくやることのメリットを考えることが大切です。

その場合、2つ以上の理由を組み合わせることがポイントです。

なぜなら、1つの場合は代替可能なことが多いし、そもそも本人にとってそこまで強いモチベーションでないためです。

「(運動による)心身の健康維持」のためなら家での筋トレ、近所の散歩・ジョギングでも充分。「友人との繋がり」も、稽古でなければ会ってはいけないということはありません。
また、「黒帯が欲しい」は取得したら終わりですので、長期的に継続するという意味では弱いモチベーションと言えます。

現実的は、「心身の健康維持」・「友人との繋がり」の2つのモチベーションを持ってゆったりと続けている方は多いのではないでしょうか?
少なくとも、本部道場ではそういう方が多いように思います。

あなたの稽古のモチベーションは何でしょうか?

稽古をすることの意味は?

連休のうちに少し考えてみましょう。

合気道人口を増やす

少し話題は変わって、昨今は合気道部に入る学生が減っていると聞きました。確かに廃部になった大学もありますし、うちの大学も危機的な状況が続いています。

合気道の人口を増やすために、「合気道のすばらしさを伝えよう!」みたいに新規顧客を増やそうとする発想は多いですが、新規顧客だけでなく、離脱した顧客を戻ってきてもらう取り組みもあって良いのではと思います。

私は高校生の頃から現在30歳に至るまで、大きなブランクもなく稽古を続けることができています。

一緒に稽古をしてきた同世代の大部分は合気道から離れていますが、決して関係が切れているわけではありません。

今でも定期的に飲みに行く仲間はいますし、先日は大学合気道部の40周年記念式典として同窓会のような大きなイベントもありました。

先述からすると「友人との交流」は満たされているので、稽古できる環境さえあれば、再開の敷居はそこまで高くないのかなと。

最近は休止中ですが、筑波大でOBの稽古会を開いていたことがありました。

稽古はOBと一部の現役部員で行い、激しく動かず、かといってじっくり研究するわけでもない、非常にゆるいものです(笑)

それでも「心身の健康維持」・「友人との繋がり」の2つのモチベーションを充分に満たすいい稽古会だったと思います。

ストイックにやるのも良いですが、このように「充実した豊かな日々を過ごすためにゆるく続ける」というのも1つのやり方かなと思います。

色々な形、取り組みを考えていきたいですね。

それでは、明日も楽しく稽古しましょう!

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はるとび@合気道
大学合気道部のコーチをやっております。頂いたサポートはコーチの活動経費(交通費)や大学合気道部の寄付に充てています。