師範と教祖の違い
これまでのnoteで、「合気道は宗教に近い要素を持っている」と何度か述べています。
これは「師範と稽古人」の関係が、「教祖と信者」のそれに近い面を持っているということですが、別にこれが悪いと言うつもりはありません。
教祖と言っても、信者を洗脳してお金を巻き上げたり、人間関係をめちゃくちゃにして人生転落させる教祖と比較しているわけではありませんので。
あくまで自分の専門性によって、生徒・信者の人生を豊かにしたり、幸せにする者ということですね。
とはいっても、幸せというのは人それぞれで、その信者が資産を取られようが人間関係を破壊されようが、結果的には幸せになれている可能性もゼロではありません。
教祖の主張を信じる者がいて、その信者が幸せを感じていれば基本的には問題ないので、一概に悪とは言えないのが難しいところですね。(もちろん、家族や周囲の人が幸せかどうかは分かりませんが。。)
話を元に戻して、
「師範が指導すること」と「教祖が教義を掲げること」は近いと言いましたが、決定的な違いもあります。
それは、生徒の幸せをどう設定するか?という点です。
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