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姿勢を整える4か条

全日本演武大会が終わって一週間が経ちました。海外からのお客さまも減り、ようやく本部道場も通常運転に戻りましたね。

これから動けると喜んでいる方も少なくないと思いますが、動けることは良いことばかりでもありません。

稽古の自由度が上がると顔を出すのが「雑さ」です。スペースを広く使ってガンガンやる稽古も良いですが、技が雑になりやすいという欠点があります。

それでも受けが頑張って動いてくれれば稽古にはなりますが、それを続けていっても得られるものは少ないでしょう。

それでは「雑さ」を抑えるためにはどうすれば良いのでしょうか?

有効な手段として、良い姿勢を意識することが挙げられます。

雑な技をすると往々にして姿勢が乱れます。なぜかというと、投げることだけに意識が集中してしまうからです。

相手や自分の状態、位置関係といった重要な情報を冷静に見れなくなり、姿勢が乱れ、雑な技になってしまいます。

そこで今回は雑さを抑えるひとつの方法として、姿勢を整えるポイントを4つの部位(頭、胸、腹、足)に分けて述べていきたいと思います。

どれも非常にシンプルですが、技や受けに大きな影響を及ぼし、かつ見落としやすいポイントですので、これを機会に見直していきましょう。

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