小説レビュー①

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記念すべき小説レビューの第一回目ということで、私の大好きな作家である森見登美彦さんのデビュー作「太陽の塔」を選びました。

京都の美しい情景や、ひねくれものの主人公、一癖も二癖もあるような友人達など、まさに森見作品といった感じで徹頭徹尾楽しく読むことができました。

特に印象に残っているのは最後のええいじゃないか運動ですね。飾磨の妄言かと思っていたのですが、まさか本当に実行するなんて思ってませんでした(笑)あのお祭り騒ぎな感じがたまらなく好きです。

そして最後にはしっかり感動持ってくる。

水尾さんに関しては、本当に主人公と付き合っていたのか最初は疑心暗鬼でした。主人公が妄想しているだけだけで、ただのストーカー野郎だと疑ってしまい申し訳ございません。

水尾さんのことが忘れられなかったからこその研究だった、水尾さんとの楽しい日々を思い出し、何がダメだったのか考える、からの最後の雪のシーンは泣きましたね。水尾さんのことが本当に好きだったんだな~(泣)

最後に私がこの小説を読んで心に残った言葉を紹介したいと思います。

「探さないと見つからないようなものは大したものではない」

自分も高藪のように強烈な自己というものが欲しい



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