Awarefyに入社して半年が経ちました!【半年入社エントリ】
はじめに
昨年の11月に約5年勤めたREADYFORを退職し、2週間のヨーロッパ旅行を経て2023年12月より株式会社Awarefyに入社をしました。
(転職をするタイミングで、READYFORでの日々の振り返りなどはしたのでぜひそちらも読んでいただけると嬉しいです。)
入社してからあっという間に半年以上が経ったので、改めてこのタイミングで入社してからの気づきも含めて振り返りのエントリを書ければと思います。主に半年前の自分や、Awarefyに興味を持ってくださってる方、転職したばかりの人に伝えたいことを書いてます。
Awarefyへの転職理由
私がAwarefyに出会ったのは、自分が2023年2月に適応障害として3週間ほど仕事を休んでいたときでした。
元々身体がそこまで強い方ではなかったので、READYFORで働いている中でもプレッシャーを感じて胃が痛くなったり、眠れなくなったことも何度かありました。内科で漢方をもらったりしても治らず、なんとかならないかなと思っていたところで認知行動療法というものを知りました。
学生の頃から心理学や内省などには興味があったので、Xで認知行動療法について発信している方の投稿やnoteを読んで一度カウンセリングの体験を受けたりもしたのですが、そのときは体調がすぐ回復したので本格的に認知行動療法を実践したりはしませんでした。
その後2023年の年明け頃から、毎日定時で働くだけで起き上がれないほどのだるさを感じたり、不眠の症状が出たりしていました。ネガティブ思考が頭を支配し、目標達成できないと自分に価値がないのでは?と不安と自責が絶えない、そんな日々を過ごしてたある日、ぷつんと糸が切れたように頑張れなくなってしまいました。
メンタル不調の経験がある親友に相談したところ「とりあえず病院に行きなさい」と言われて、言われるがままに病院に行きました。そのクリニックでは「抑うつ状態にあるので、とりあえず仕事を休んだ方がいいですね」と言われたのですぐに上長に相談し、有給が沢山残っていたので3週間おやすみをしました。
最初の1週間くらいはとにかく、仕事から離れて身体を休めることに専念していました。少し体調が回復してからは、すぐ「休んだけどどうしたら回復するのか?」「また私は仕事に復帰できるようになるのか?」「なんで今回自分は調子を崩してしまったのか?」などわからないことだらけで不安がいっぱいでした。
そのときに昔聞いた「認知行動療法」というキーワードを思い出し、「今こそ自分とじっくり向き合い、認知行動療法を学ぶときかもしれない」と思い、ネットで検索をしていたところ、「Awarefy」という認知行動療法アプリがあることを知り、真っ先にダウンロードしました。
翌日から図書館に入り浸り、認知行動療法の本を10冊以上読み漁りながら、Awarefyの学習コース(色々な認知行動療法のスキルを実践的に学べるプログラム)もこなし、どんどんと自分が今回メンタル不調になった原因や対処法への理解が深まりました。
当時は、病院に行っても5分ほど話した上で薬を貰うことしかできない環境(少なくとも私がいった病院はそうでした)かつ、しっかりカウンセリングをしてくれるような病院は初診が1ヶ月先などすぐに相談できるところがなく、自分でセルフで学んで認知行動療法を実践できるAwarefyは私の人生を救ってくれました。
3週間のおやすみを経て、自分の状況の理解や再発防止のための働き方を人事の方や上長と相談させていただき、復帰をすることができました。(改めて、当時迅速にサポートくださったり、定期的に面談をしてくださったREADYFORメンバーには感謝しかないです)
この経験から「自分のような突然メンタル不調になって、何も知らずに困っているけど、周りにすぐ頼れるサービスがない、アクセスできない1人でも多くの人にAwarefyを広げたい」という思いが生まれました。
思い立つとすぐに行動を起こしたくなってしまう自分は、AwarefyのPdMのあいりさんのPittaに突撃をし、一度話す機会をいただきました。話す中で「Awarefyに関わりたい」と相談したところ、代表の小川さんを繋いでいただき、あれよあれよと副業をスタートすることにしました。
その後のことは割愛しますが、副業で働く中でよりAwarefyに関わりたい想いが強まり、最終的にジョインをさせていただくことになりました。
Awarefyでの自分の役割・ミッション
Awarefyには法人事業の責任者として入社をさせていただき、法人事業の立ち上げを代表の小川さんと一緒に進めていきました。
詳細は立ち上げフェーズの関係で社外秘なことも多いので、気になる方はぜひ直接お話しさせてください笑
その他にも、私が元々ヘビーユーザーとしてAwarefyを使い倒しているので、その観点からAwarefyのアプリをどのように進化させていくかというプロダクトの中長期方針や事業戦略を検討するPJにも関わらせていただきました。
転職して感じたAwarefyの良さ
(大前提、前職のREADYFORも大好きだったので、あくまでAwarefyはこんな良さがある!という話なのですが)入社してから沢山の刺激を受けました。
to Cサービスかつアプリサービスの世界でAIをがっつり活用している
2023年頃から本格的に日常的に人々が使うようになった生成AIですが、Awarefyでは2023年4月に「Awarefy AI構想」を打ち出し、そこから本当に多くのAI機能をリリースしています。
実際にAwarefyに入社することで、それぞれの機能がどういった形で実装されているのかの裏側を知れたり、日々進歩するAIの技術によってAwarefy自体のサービスの価値もどんどん高まっていたり、その変化の瞬間に立ち会えているのがとてもワクワクします。
(AwarefyのAI担当大臣のCTOいけぴさんが、今後もどんどん技術を活用したすごい機能を実現してくれる予定で、「AIを活用してAwarefyをどう進化させられるのか」を議論をするのも本当に楽しいです)
高いプロフェッショナリティと学びへの投資
Awarefyはすでに50万DLされているようなサービスにも関わらず、実はまだ社員数は20名程度で、入社した当初はとても驚きました。
サービスに関わっている、プロダクトチーム(エンジニア、デザイナー、PdM)やマーケチームは勿論、他の会社には中々いない心理の専門職(公認心理師・臨床心理士)のメンバーがそれぞれ高い専門性を持ちつつも、常に外部のイベントや書籍、情報をキャッチアップして自己研鑽をしている姿からとても刺激を貰いました。
(私も入社してから相当本を読むようになりました、ありがたい)
また社内の心理チームのメンバーによる、心理学の勉強会やエンジニアメンバーによるSQL勉強会・progateの学習費補助など自分のドメインの知識を他チームのメンバーに共有するカルチャーがあり、心理学やSQLを学びたいと思っていた私にとっては最強の福利厚生があるような環境です👏👏
高い自律性と積極的な発信が産む安心感
Awarefyのメンバーはこれまでの人生の何かしらの経験からメンタルヘルスに関心がある人が多く、心身の健康意識も高く知識もあるのでセルフマネジメント力が高いなと感じています。
また内省力や言語化力も高いです。Awarefyのアプリにあるメイン機能の「チェックイン・アウト」にならって全員が出勤・退勤時に投稿する日報を投稿しているのですが、そこでもただやったことを書くだけではなく、日々プライベートと仕事の双方で気になったことや気づいたことをみんなが熱量高く書いてくれるのでそれを読むだけでお互いのチームがどんなことをやっているのか、どんな想いでやっているのかを知ることができます。
また各人のTwitterのようなslackの個人チャンネルもとても活発なので、私は事業開発として一人で仕事を進めることが多いですが、みんなの動きを知れて安心しながら仕事に臨めています。
オフィスが先進的かつ綺麗!!
これは地味にとても大事なことだと思っておりまして、、Awarefyでは現在週2日出社のハイブリット型で仕事をしていますが、オフィスビルの入居者が利用できる食堂で季節ごとのランチが楽しめたり、オフィスビルでレンタル図書室があったり、オフィスの鍵が顔認証だったりととても設備が充実しています!(鍵を無くしがちな人間にとっては顔認証は涙が出るほど嬉しい)
半年働いての学びと自分に伝えたいこと
ここで、自分が半年働いて学んだことを、半年前の自分へのメッセージとして残しておきたいと思います。
良かったこと
・メンタルヘルスの知識をふんだんに学べた
元々入社する前から認知行動療法を独学で学んだりしていたので、普通の人よりは詳しかったと思うのですが、入社して社内の心理チームのメンバーに沢山教えてもらったり、社内にある書籍を読み漁ってだいぶ詳しくなりました。
自分の日常に活かせることもとても多く、日々の生活もより認知行動療法を実践した過ごし方に変えられています。
一方で、実際に研修講師を何度かさせていただく中でも、多くの方はストレスに関する基礎的な知識すら知らないことも多いことも知りました。
メンタルヘルスに関する基礎的なリテラシーは全人類が持つべきだなと痛感しておりますし、日々のパフォーマンスにも大きな影響があるのでスタートアップで働く人にこそ知ってほしい知識だなと思います。もし知り合いの皆様でメンタルヘルス研修やってほしい!などあればぜひお声がけくださいませ。
・新しい業務のチャレンジを沢山できた
Awarefyはまだ20人規模の組織なので、自分から発信することで沢山の種類の業務に関わる機会があります。この半年でも事業開発のミッションを超えて様々なことにチャレンジさせていただきました。
↑実際にイベントをやった様子を書いた記事がこちら
入社した時は、自分だけ違う事業部で新しいビジネスの探索をするのでto C事業をやっているメンバーとの交流がどれくらいできるか心配もあったのですが、様々な業務を通じてそれぞれのメンバーと関わる機会が持てて、私の大好きなAwarefyアプリサービスにも関わる仕事ができてとてもやりがいのある日々です。
もっとこうできたら良かったこと
・自分のことは棚に上げて全社に価値提供することをやめない
上の方で色々なチャレンジができた!という話はしたのですが、実は法人事業を立ち上げる中で、中々進捗が出ず苦しい思いをしていた時期もありました。
その時期は自分の法人事業の立ち上げの方で課題があることで他のチームへの意見を伝えたり、組織としてやった方が良いことをフラットに提案することができなくなっていました。
これは日々カウンセリングを受けている中でも私が痛感している、「自分に厳しすぎる問題」が発動していることによって起きているのですが、自分が組織にいるからこそ貢献できる方法は様々あるはずなので、今後も目の前の状況に囚われすぎずに、大局観を持って会社に貢献できる方法を考えて行動していきたいなと思います。
自分の不安は、気持ち早めにシェアをする、アラートを出す
元々私はプロジェクトマネジメントをしていたことが多かったので、仕事を進める中でリスクがありそうであればアラートを出すことが得意ではあったのですが、こと自分のことになると、「不安を持ってはいけない」「自分でなんとかしなければいけない」と思ってしまうことがありました。
この半年は、入社したてでまだ周りを頼るのに少し抵抗があったこともあり、アラートを上げるのが遅れてしまったなという反省があります。
結局、自分だけではどうにもならない事象がある中で、社内の様々なメンバーに支援をしてもらい難局を乗り切ることができたので今回は良かったのですが、今後はもっと積極的に自分から人に頼っていけるようになりたいです!
※余談ですが、メンタルヘルスの研修でもよく「自分の周りにサポート源(頼れる友人や仕事の同僚・家族)」を沢山持って早めに助けを求めよう」と伝えているのですが、いざという時に躊躇してしまう心理的ハードルもあるよなと痛感しました。いかに日頃から人に頼るハードルを下げておくかが大事だなと実感。
終わりに:スタートアップ人生を長く走るために
ここまで読んでいただきありがとうございました。
Awarefyに入社して本当に学びと成長に溢れた半年を健やかに過ごすことができました。
最後にスタートアップで働く人が読んでくれていると思うので、一つメッセージを加えさせていただきます。
私は新卒からずっとスタートアップ業界で働いていて、もう7年目になります。新卒で働き始めた時には気づいていませんでしたが、スピード感が早いスタートアップの世界でも何か大きなことを成し得ようと思ったら5年くらい、インパクトスタートアップのような社会課題に取り組む企業であれば10年くらいコミットする必要がある世界だと感じています。
自分がやりがいを持って、本当に実現したい社会に向けて仕事ができるスタートアップの世界は素晴らしいと思ってますし、私自身も社会人のキャリアをこの環境で歩めていることにとても誇りを思っています。
一方で、ずっと短距離走のようにがむしゃらに走っていると心と身体には知らないうちに負担がかかってしまっていることも多くありませんし、最悪の場合自分が大好きな仕事を長く離れる必要も出てきます。
私自身も自分が身をもって経験するまで、そのリスクに気づかずに前だけを見て走ってきた中でエネルギー切れになりました。
ぜひこのnoteを読んでくださった皆様には、一度自分の心と身体が感じていることに意識を向けていただき、「自分は今全力で楽しく仕事ができているか?」「少し自分のことに目を向け、心と身体を大事にする必要性はないか?」と問いかけていただき、自分の心と身体を大事にしながら、情熱を燃やして働き続けていただきたいなと思います。
もし、自分の調子に不安がある方や悩みがある方、私であればいつでも相談に乗りますので、XやFacebookでお声がけいただけると嬉しいです。
https://twitter.com/HarunoTsutsumi