「偏愛」は世界を幸せにする
人生における大きな誤算。
それは、34歳で生まれて初めてアイドルにハマったことだ(いや、ハマったじゃないな。「沼った」のほうだわ)。
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この歳になるまで、まあアイドルに興味がなかった私。
中学3年のとき、同じクラスの子が、ある男性アイドルのライブDVDを、強制的に貸してくれたことがあった。「見たら絶対好きになるから!!!!」と。
しかし、私は「興味ないアイドルのDVD見るくらいなら、彼氏とメールするわ」と、一度も見ずに返却(今思うと最低だなあ)。
そんな私が沼に落ちたのだから、偏愛に違いない。
はじまりは娘のひとこと
昨年の2学期に娘の不登校が始まり、彼女は毎日のように、アイドルグループ「Snow Man」のミュージックビデオをYouTubeで見ていた。
1歳の頃からダンスに興味をもち、現在週1回ダンスレッスンに通う彼女。
見るだけでは物足りなくなったのか、Snow Manの曲を踊るようになった。
思えば、そのひとことが「偏愛」への入り口だったのかもしれない。
運動音痴な私は、何とかして逃げ切りたかった。けれど、不登校が始まったばかりの娘に気を遣っていた部分があって断れず……。
テレビの前で、眉間にしわを寄せ、似ても似つかない動きをする羽目になった。
ダンスを真似するとなると、ミュージックビデオをそれなりに、ちゃんと見なければならない。
すると不覚にも、彼らの「本気度」に心を奪われた。
特に、娘がSnow Manの動画を見始めた頃に発売された「Dangerholic」は私の心にぶっ刺さった。
「逆境さえも楽しめ」というメッセージが、わが子の不登校に対する不安を吹き飛ばしてくれたのだ。
加速する偏愛
その後、何曲も彼らのミュージックビデオを視聴するなかで、気付けばいつも目で追ってしまうメンバーがいた。
それが、佐久間くんだ。
彼はメンバーのなかで一番小柄で、身長168センチ。それでいて存在感が半端ない。
目を引きつけられる理由は、トレードマークであるピンクの髪のせいではない。内側から放たれるエネルギーみたいなのが、ものすごいのだ。
どの曲でも彼ばかり見てしまうのだが、好みの異性とか、そういうのとはまた違うんだよなあ。
何ていうか。
佐久間くんの「生き方の軸」に惹かれたのだ。
「好き」を閉じ込めていた時代
自分の好きなものを周りに「好き」と伝えるのが怖かった。
伝えた相手が否定派で、「何でそんなのが好きなの?」って冷たく言われたら、立ち直れる自信がない。
その程度で凹むような「好き」は本当の好きじゃないっていう人もいるかもしれないけれど、そんな単純なものじゃない。
自分の「好き」の対象はもちろん、好きでいる自分自身を、傷付けられたくない。だから私の「好き」は、私のなかに封印した。
だから友達に「どんなアーティストの曲を聴くの?」って聞かれたときは「うーんとね、いろいろ聴くよー」と答えていた。「それ以上聞くなオーラ」全開で。
今思うと、めちゃめちゃつまらない人間だったなあ、と思う。
「好き」を全力で伝えたい
でも、佐久間くんを知って、考え方がひっくり返った。
彼は生粋のアニメオタクで、自身のブログやXでも好きなものについて全力で発信している。
そんな姿を見ていると、ただただ、幸せな気持ちになる(推しの推し活ほど幸福な光景はない)。それが私の知らないアニメであっても、だ。
私も、そんな存在になりたい。自分の「好き」に周りを巻き込んで、ポジティブなパワーを広げていきたい。
自分の好きを否定されるのを怖がっていてはもったいない。
ほんの少し勇気を出せば、共通の推しがいる人とつながれるかもしれないし、本人に届く可能性だってゼロじゃない。
実際、佐久間くんは偏愛っぷりを伝え続けることで、自分が好きな声優さんや、漫画家さんとつながっている。
大丈夫。もう怖くない。「好きを伝えたら、こんな幸せな世界が待ってるよー」って、佐久間くんが証明してくれているんだから。
偏愛は感謝に近い
佐久間くんはインタビューで、たびたび「好きなものを好きと言える世の中って素敵だよね」と話している。激しく同意だ。
この偏愛noteだって、幸せな世界につながる一歩になるかもしれない。
年内に、彼がパーソナリティーを務めるラジオ番組に、感謝の気持ちを綴ったメールを送ろうと目論んでいる。
あと、もし、万が一、ものすっごい奇跡が起こって、どこかでばったり佐久間くんに遭遇する機会があったとしたら……。
まず、第一声は
と決めている。
そのあとは、あたふたして何も伝えられないだろうから、今までに書いた佐久間くん関連のnoteを読んでもらうんだ。
▼これとか…。
▼これとか。
そんなことを今日も妄想する。
佐久間くんのおかげで、私の生きる世界は今日も幸せです。
Discord名:春野なほ
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