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贈るべきものを探したら、贈りたいものが見つかった。

こんにちは!冬に向かって、積もりゆく雪と同じくらいの速度で食べる量が増加している、はるねずみです。さきほど「3時のおやつ」と称して、キットカットミニバー4袋食べました。

そんな話は置いといて、今日は「プレゼント」に関する話です。

実はこの話題は、以前からずっと話したかったことでもあります。誕生日、お祝い、お祝い、お近づきの印、イベントごとなど・・・人に何かを贈る機会って、社会で生きていると結構ちょくちょくありますよね。

そのたびに、私は「何を贈るべきか…」といつも悩んできました。

その人が好きなものや欲しい物が明確で、「これをあげれば間違いなく喜ばれる」というものがわかっているなら簡単です。でも、なかなかそんなことを正直に伝えてくれる方は少ないと思います。

それに、「○○を買って!」と頼まれて買ってプレゼントするっていうのも、あげる側としては「なんか違う感」もあります…😂笑

できれば相手から頼まれて、とかじゃなく自分の方から、気の利いたプレゼントを探して、びっくりされつつ喜んでもらえるような、そういう贈り物がしたいなぁと思うのです。

今回は、私が今働く職場で出逢い、大変お世話になっている年上の女性、お姉さんのような母のような、友達のような存在の方へ贈るプレゼントを購入するまでのいきさつと、購入したあとに気がついたことについて話します。

プレゼント選びで悩んだことのある方、今まさに悩んでいる方に、少しでも共感・参考にしていただける部分があれば嬉しいです。

***



はじめに

プレゼント選びは、贈る相手の人物像・趣味趣向も大事になってくるので、ざっくりと今回の相手について書いておきます。

年代:40代
性別:女性
関係性:元同僚(現在は引っ越しのため遠くに住んでいる)
渡すタイミング:年末帰省時の集まり
趣味趣向:お風呂(1日2回入浴)、読書、食べること

今回は何かのお祝いというわけではないのですが、年末に遠方から帰省のため数カ月ぶりに会えるというタイミングなので、「せっかくなら何か贈りたいな」と、みんなでの集まりの時に気軽に渡せるようなプレゼントをすることを思いつきました。


購入前

自分がもらって嬉しかったもの

私自身、これまで友達や家族、職場の同僚、パートナーから、いろいろなプレゼントをもらったことがあります。どんなプレゼントにも、相手の気持ちがこもっていると思うので、嬉しかったです。

マグカップやイラスト、パジャマなど形に残るものもあれば、ハンドクリームやボディケア用品、お菓子などの消耗品まで・・・
キャラクターやデザイン、香り、使用感など、私の好みを把握して合わせてくれたものもあれば、私が「自分で選ばないようなもの」をプレゼントしてもらえたことも。

「自分で選ばないようなもの」というのは、上質なものというか…はっきり言えば「少し高めなもの」です。

私は貧乏性なので、自分にはあまりお金をかけません。いや、もっと正確に言うと、安い物を次から次へと買うタイプです。なのでなんだかんだお金を使ってはいます。(安物買いの銭失い?)

購入する基準としては、一つ一つのものにそこまでこだわりや愛着があるのではなく、「価格に見合うそこそこの満足感があればOK」という感じです。消耗品の場合は特に、同じものを気に入ってずっとリピートし続けるよりも、新しいものを色々試したいという感じです。

自分が普段こんな感じのモノ選びをしている分、「上質」「ご褒美的」「特別感」「QOL向上」のようなモノを、全然知りません。

お取り寄せグルメとか、デパートコスメとか、高級基礎化粧品とか、上質な素材の何か・・・とか、きっとそういうものは誰がもらっても嬉しいものなんだろうと思いつつ、それらの中からどれを選べばよいか、となるとさっぱりわかりません。



失敗したくない

せっかくプレゼントをするなら、相手が喜ぶものを贈りたいです。「喜ぶ」まではやや押しつけがましい気もするので、せめて「迷惑じゃない」「失礼でない」ものを贈れればいいなと思います。

「もらっても使わない」
「捨てたいけど捨てづらい」
「好みじゃない」

捨てる手間をかけさせたり、あげることでかえって気を遣わることは避けたいし、「なんでこんなものを?」「私のこと全然わかってないな」というような、マイナスなイメージを与えることはもっと気を付けなきゃと思います。

相手との付き合いは1年半くらい。まだ正直そこまで好みを理解しているわけではありません。

でも、相手から以前プレゼントされたハンドクリームは、オーガニックで上質な、近所のドラッグストアには置いていないような「特別感のあるもの」でした。

やっぱり贈り物というのは、そういうものであるべきで・・・

以前、彼女と知り合って半年くらいのころ、私が誕生日プレゼントとして送ったものは、「彼女の好きなキャラクターのタオルハンカチ」、「ドリップコーヒーのパック3つ」でした。

そのときはとにかく、「自分が知っている相手の好きなもの」という基準で選びました。関係性がまだ浅かったこともあり、適切な予算もわからず・・・

それが悪かったわけではないと思うけど、そのしばらく後に彼女からもらったハンドクリームを見て、実際に使って、なんとなく自分が恥ずかしくなったのでした。

30歳を過ぎたいい歳をした大人が選ぶプレゼントとしては、あまりにも稚拙だったように思えたからです。もっと相手の好みや年齢なども考慮した上で良く考えて選べばよかったな、と。


定番ギフト検索

もともと、「銭湯」「サウナ」「半身浴」など、お風呂が好きだということは普段の会話から把握していました。さらに、最近メッセージのやり取りの中でも、厳しい寒さやデスクワークの疲労を癒す目的で、「1日2回、朝晩入浴している」という話も聞いていました。

だから、プレゼントは「入浴剤」などお風呂関係のものにしよう!と、そこまではわりとすぐに考えつきました。

が、問題はどんな入浴剤にするか、です・・・。

ドラッグストアで購入できるようなものだと、プレゼントとしてはやっぱり微妙な気がして。もちろん1日2回も入浴していれば、消耗品としてあって困るものではないと思いますし、「きき湯」などの薬用入浴剤なら実用性もあって良い気はしますが・・・

色々考えながら、Youtubeやネットで「入浴剤 ギフト おすすめ」「入浴剤 ランキング」などと検索しまくりました。

でも、どれを見てもあまりピンときませんでした。

ラグジュアリーなパッケージデザイン、ポップで可愛いバスボム、女性らしいムスクの香り・・・?どれも彼女のイメージとは違う気がして。喜んで使っている想像ができないというか。

検索するたびにどの動画やネット記事にも必ず挙げられるような「間違いないギフト」は絞り込めていきました。

でも、「間違いないギフト像」がくっきりしていくにつれて、「コレジャナイ感」も私の中で確信になりつつあったんです。

もしもこれを選んだら、喜ばれるかもしれないし、迷惑ではないかもしれない。でも、世間一般の定番から無難なのを選んだこと、自分で選んでないことを、きっと見透かされるだろうな・・・

そういう風に思えてきたんです。

果たして、そんな風に選んだものをプレゼントされて、相手は嬉しいだろうか?本心から喜べるだろうか?逆に、そういう複雑な気持ちを隠して「嬉しがらなきゃ」って思わせちゃうんじゃなかろうか・・・?



自分の足で探す

渡すまでにはまだだいぶ日数があったので、ネットで購入しても十分間に合うスケジュールでした。普段自分が足を運ばないお店のギフトを買うなら、むしろネットの方が良いと思ってはいたのですが・・・

結局、いろいろ考えたすえに、(行動範囲的に)選択肢を狭めることになっても、自分の足で探して、商品を実際に手に取ったり香りを確認したりして、「ちゃんと自分で選びたい」と思い至りました。

そして、仕事終わりに街に出て、loftや雑貨屋さん、ドラッグストアなど、入浴剤を置いているお店を巡りました。可愛いパッケージのものや、クリスマスギフト用にラッピングされたセット商品など、選びやすいものもたくさんありました。

そういうプレゼントを色々見ているうちに、自然と、人にプレゼントしたい気持ち?がわいてきて、ワクワクした気持ちになりました。

今まで、誰かにプレゼントするっていうと、誕生日くらいしかありませんでした。

でも、誕生日以外にも、最初に話したような、お祝い事やクリスマス、お別れのタイミングとか・・・何かにつけて、贈れるときって意外とあるんですよね。

「○○だからプレゼントしなきゃ」みたいに義務感じゃなく、「あ、これ喜びそうだな」みたいなものを見つけたときとか、日頃のささやかな感謝とか、そういうときに気軽にちっちゃなプレゼントをするとか…そういうのって楽しいかもな、って思えてきました。


選ぶ体験

そんなこんなで色々歩いているうちに、とあるお店の前で足を止めました。

そのお店は「自然」や「健康」をテーマに、アロマやハーブを使ったお茶やスキンケア用品、入浴剤などを提供する専門店です。何年も前ですが、私もこちらのお店でボディオイルを購入したことがあり、お店の名前だけは覚えていました。

足を止めたのは、ちょうど通りに面したところに入浴剤が陳列されていたからです。

地下街の一角にあり、こじんまりとした店内には私以外に客はなく、店員さんが一人。緊張しながら店内奥へ足を踏み入れ、とりあえず一通り商品を眺めていました。

すると、そのとき、「よかったら試飲しませんか?」と、店員さんがそっとそばに来て優しく声をかけてくれたんです。

疲労回復に効くというアサイー茶(マヌカハニーのシロップ入り)を、小さな紙カップに入れて渡してくれました。ベリー系の甘酸っぱい感じで、とても美味しかったです。

もう一種類試飲させようとしてくれたのですが、お茶を買うわけではなかったので申し訳ないと思い、「実は入浴剤を探していて…」と切り出してみました。

すると、快く入浴剤のコーナーへ案内してくれて、他にお客さんがいなかったこともあり、一つずつ商品の説明を丁寧にしてくれました。

私はかなり優柔不断で自分の買い物(しかも安い物)でもめちゃくちゃ悩む性質です。ましてやプレゼントとなると、余計悩みます。

悩みまくる私に、店員さんは嫌な顔一つせず、親身に寄り添ってくれて、商品の特徴や用途、効能など詳しく教えてくれて、さらに香りを確認させてくれたりもしました。(わざわざ紙カップにお湯を入れ、その中にバスオイルを垂らして、実際に使用しているときのイメージができるように…!)

ここまでしてもらって、私は「ここで、この人から買おう!」と心に決めていました。あとは、この中のどれにするか、という問題だけでした。

人気のある香り、リピーターが多い商品など教えてもらい、私がプレゼントしたい相手のことも少し伝えると、その上でおすすめを教えてくれたり、予算に合った組み合わせなど、一緒に考えてくれました。

悩んでいる間に、何組かのお客さんが出入りして、会計のためにその場を離れることもあったのですが、終わるとまた私のもとへ戻ってきてくれたんです。

最終的に、私が選んだのは、檜や赤杉など数種類の木の香りをブレンドした「バスオイル」、温浴効果を高めてくれる「シーソルト」、リラックスできるラベンダーの香りがする「ハーブ×ソルト入りの入浴剤」の3商品です。


プラス110円で、可愛いショッパー&メッセージカード付きというサービスがあり、さらにクリスマス期間限定でショッパーのリボンがピンクのものを選べると聞き、迷わずお願いしました。


店内滞在時間は少なくとも30分。香りを嗅ぎ比べ、パッケージの裏の説明を読んで、店員さんにたくさん質問しながら、最終的にはちゃんと「自分で選んだ」プレゼント。楽しくて、満足のいく買い物ができました。

会計後、両手で渡してくれた店員さんに、少しでも感謝を伝えたくて、「すごく助かりました。ありがとうございました。」と言うと、少しびっくりした表情のあと、すぐににこっと笑顔を返してくれました。


購入後

選び終えて

私が選んだプレゼントを、彼女が喜んでくれるかどうかはわかりません。商品選びの際、「好きな香りをもう少しリサーチしておけばよかったな…」とちょっとだけ後悔していました。

もらってどう感じるかは、彼女の自由です。使う使わないも、気に入る気に入らないも、自由です。

私がただ、久しぶりに会う彼女に、集まりに誘ってくれた彼女に、いろんな感謝や再開の喜びを込めて、贈りたいと思ったから贈るだけです。

それでも、どうせなら少しでも喜んでもらえたらと思って、一生懸命選びました。

そのために、事前にネットで調べたり、実際に足を運んで比べたりする中で、気づきました。

「嬉しいプレゼント」っていうのは、贈られる”モノ”そのものじゃなくて、贈りたい”気持ち”なんだということです。

って、私めっちゃ当たり前のこと言ってますかね・・・?笑

でも、今回の経験をふまえて、改めて身をもって実感したんですよね。

たとえモノは喜んでもらえなくても、きっと私のこの”気持ち”には、喜んでもらえる自信があるんです・・・!

モノはどうしても好き嫌いが分かれます。大嫌い~普通~ちょっと好き~大好きまで、好みの幅は広いからこそ、「間違い」を避けたり「正解」を当てたりするのは激ムズです。

でも、大切に思われること、笑顔にしたい気持ちって、もらって嫌なものじゃないはずです。(赤の他人ならともかく)仲良くしている人からのそういう気持ちは、きっと嬉しいと思うんです。


私のこの気持ちが1ミリでも彼女に伝わるなら、私のプレゼント作戦は成功!って思えます。(少なくとも私自身にとって)


贈る側の幸せ

さらに気づいたことがもう1つあります。

それは、私がお店でプレゼントを選んでいたときすでに、とても「楽しい」気持ちになっていたことです。

今回彼女にプレゼントしようと思わなければ、きっとそのお店に何年かぶりに足を踏み入れることもきっとしていなかったでしょう。

仮に立ち寄ったとしても、そこまで真剣に店員さんにアレコレ聞いたりしていなかったでしょうし、ましてやその店員さんの親切さに触れることもなかったでしょう。お店を出たあと、あんなにウキウキ・ほかほかした気持ちになれていなかったでしょう。

そう振り返ると、私は、今回プレゼントを「贈る側」でありながら、実は彼女から「選ぶ楽しさ」というプレゼントを贈られていたのだと気づきました。

彼女と、プレゼントを贈り合う関係性になれていたからこそ、こういう機会にも恵まれたんだと思うんです。

少し変な考え方かもしれないけど・・・

そういう気持ちになれたことも含めて、彼女に会えたとき、「ありがとう」という言葉を添えて贈りたいなって、思いました。



おまけ

私は顔に出やすいタイプなのかもしれません。あるいは、「幸せ」「ハッピー」っていうのは、オーラとして無意識に放ってしまい、他人に伝染させてしまうのかもしれません。

プレゼントの買い物の後、クリスマスの地下街抽選券を受け取った私は、店員さんに会釈をして店を後にすると、そのままホッカホカな気持ちとプレゼントを手にして、抽選会場へ直行しました。

抽選券は、3千円分の買い物で本券一枚、500円分で補助券一枚もらえます。

私はさきほど受け取った券と、先日買い物したときにもらった補助券を財布から取り出し、「何回抽選できるか」と、抽選会場のそばで数えていました。

すると、たった今抽選を終えたばかりのご夫婦が私の前まで歩いてきて、

「これ、良かったらどうぞ」
「もう帰るので・・・」

と、余った補助券3枚をくれたのです・・・!!!

びっくりしながらも、そのときもまだ先ほどのホカホカ気分を引きずっていた私は、初対面のご夫婦に満面の笑みで「ありがとうございます!」とお礼をし、受け取りました。

実はその時点で、手持ちの券で「ぴったり2回分」引けることは判明しており、もらった補助券はそのまま「余り」になることはわかっていました。

でも、本来なら赤の他人にあげる必要などなく、むしろ「(自分達がはずれたのに)他人に当選させてたまるか!」という心から、「他人にあげるくらいなら持ち帰って捨てる!」と思ってもおかしくないようなものを・・・
(そんないじわるな発想になるのは私だけ…?(恥))

そう思ったら、その親切さが嬉しくて、二人の「気持ち」を受け取りたくて、補助券3枚をもらっていました。

その3枚が余ったことを悟られないよう、手持ちの券と合わせて抽選会場へ・・・(その頃には二人はもうその場を立ち去っていました)


二人の思いも背負いつつ、いざカードを2枚引いた私!!!


結果は・・・!!???


参加賞のポケットティッシュ2個


(笑)

いや、むしろこれでいいのです!!!!!

私がほしかったものは、もうもらっていたのですから(´▽`)🎁

P.S. 私がポケットティッシュを鞄にしまいつつ会場に背を向けたその直後、後ろから「カランカランカラ~~ン!」という鐘の音が鳴り響いていたなんてこと、言えやしないよ・・・クックックックッ(涙)

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