「雨だから遊べない」は大人の言い訳。
この前の雨の合間を縫って公園へ行ったときのこと。
ブランコも濡れていて、「今日は遊べないねー」と何気なく言うと、
いつもより目を輝かせて水溜りに子どもたちは向かっていった。
大急ぎでスコップを取りに帰り、一緒に遊びに来た友達と、少し離れた水溜り同士をスコップで地面を掘って繋げて、凄まじいチームワークで水路を作り始める。
その集中力、輝く笑顔、全てが「あー汚れる」という私の口から出そうになった言葉を飲み込ませた。
それくらい、子どもたちの笑顔は素敵で、眼差しは真剣そのもの。
そこに「汚れるからやめなさい」という言葉ほど野暮なものはない。
雨だから遊べないって本当につまらない大人の言い訳だなとつくづく思う。
子どもたちが世界を見る目で私たちも周りを見渡せば、本当に世界は輝いている。
もちろん汚れるし、全身ドロドロになって帰って全員お風呂直行だし、洗濯はつけ置き洗い必須だし、こちらは大変だ。
でも、きっとそこを引き受けてでも守らないといけないものがあるとしたら、あの時の子どもたちが私に見せてくれた真剣な眼差しなのだと思う。
私がそれを引き受けてやるその余裕さえあれば、この子どもたちの世界を見る目を大切にしてやれる。
やっぱり、彼らの笑顔とあの時見せた真剣な眼差しを少しでも長く見られるような隙間を、心にも、時間にも持っていよう。
彼らが真剣な時のエネルギーは、見ていて清々しいし、そういう清々しさを子どもたちがまとえるような環境をこれからも大切にしてやりたい。
私も、母親として、また一人の人間として、彼らが水溜りを目の前に見せた眼差しのように、自分の愛することを思い切り、やり切ろうと思う。そんな背中をお互い見せ合えたらいいな。
出来上がったダムの縁にカタツムリを置いていました。ナイスタイミングでカタツムリも来てくれて、ありがとう。