心を可視化したら自分に優しくなれた。
なんだか最近疲れているぞ。そんな風に感じたから、立ち止まって心を可視化してみたという話。
方法は簡単。紙に円を書き、自分の心の中にある事柄の比重を「これは20%くらい。こっちは15%くらいかな。」と書き出してゆく。
これは以前わたしが心の疲れからカウンセリングに通っていた時に、カウンセラーさんに教えていただいた方法だ。
当時カウンセラーさんに「○○はどれくらい?」と順番に訊かれ、パーセンテージを答えていると、仕事・プライベートのタスク・恋人・友達・家族、このあたりでちょうど100%くらいになった。ぴったり整理できた!と思ったわたしだったが、その直後のカウンセラーさんからの言葉に狼狽えた。
「じゃあ自分のことはどれくらいですか?」
考えていなかった。自分のために心を残していなかったことに初めて気付かされた。何をしても人より出来ない自分を責めていた。だが人との比較ではなく、自分のキャパシティを基準に整理したことで、寧ろ頑張りすぎていたと知り、自分で自分を受け止め労ってあげるきっかけになった。
「他の人に何かして差し上げたいという気持ちが強いようだけど、それは自分にしてほしいという気持ちの裏返しですよ。今ある心の比重を少しづつ減らして、自分のためのスペースにしましょう。もっと自分が楽しいと思えることに時間とお金と労力を使ってあげてください。」
カウンセラーさんはわたしにそう言ってくれた。この言葉に救われた。
ここ最近疲れていたので、久々に可視化をやってみた。
出てきた項目は仕事・退職後のキャリア・お金・結婚・家族…などなど。
目の前のタスクや考え事・課題が心のほとんどを占めていた。自分自身のことは後回し。悲しいかな、なんて学ばない人間なのか。
これはわたしだけでなく、皆そうなのではないかと思う。毎日仕事や家事、育児に追われ、自分のことはどうしても蔑ろになってしまう。心のキャパシティは限界。なんて忙しくて大変な世の中なのだろう。
「ツレがうつになりまして」という映画の台詞で「がんばらないぞ!」という言葉があるのを思い出した。
頑張ること、頑張らないこと。どちらも大事。そのために時々心の比重を確認して、調整してあげよう。
よし、明日は頑張らないぞ。