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映画回想録

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#レオス・カラックス

ミニシアターの草分け

ずっと読んでみたかった本をやっと図書館から借りてくることができました。2022年に刊行されたばかりですが、人気があってなかなか順番が回ってこず、この度やっと読む事ができました。 1970年代から日本のミニシアターブームを牽引して来られた、ユーロスペースのオーナー堀越謙三さんの一代記です。私も観る側の端くれとして気になる部分も多く夢中で読ませていただきました。 ヨーロッパのインディペンデント映画を日本に配給した先駆けとしては、その前に秦早穂子さんがいらっしゃいます。

トリコロール三部作

毎日暑い日が続きますね☀️ 炎天下に出かけるだけで死にそうになります❗️ 去年は、上半期に観た映画ベスト3なんて記事をアップしていたのに今年は家庭の事情もあって、まだほとんど映画館に行けていません。 こんなんじゃ、ベスト3をあげるなんてとても無理と思っていたところ親切なnoterさんが、サブスクで見れる映画を紹介してくださいました。 1990年代の映画なんですが、出かけずに家で観られるのでお薦めです。 Yukitaka Sawamatsuさん、ありがとう❗️ クシシュトフ

今年観た上半期映画ベスト3(2022年)

今年はもう映画館に行く予定がないので、独断と偏見のベスト3を発表させていただきます。今年映画館で初めて公開された映画を対象とさせていただきます。 訃報 ジャン・リュック・ゴダールが亡くなりました。思えば私の映画遍歴の原点のような「気狂いピエロ」に出会わなければ、難解映画路線には進まなかったような気がします。今年有楽町のヒューマントラストシネマで久しぶりにアンコール上映を観ましたが、なんと途中で寝てしまった! もはや青春時代の多感だった自分ではない事を実感しました。ゴダール

私の映画遍歴 最終回&ベスト10

最後に私の日本映画遍歴について語りたいのですが、これがお恥ずかしい事にあまりないのです。それでも一押しはやはり黒澤 明監督の「七人の侍」ですね。小学生の時に親に「赤ひげ」を観に連れて行かれました。若大将が出ていたので喜んで観ていた記憶があります。その後ひと通り黒沢映画を観ましたが、その中でも「わが青春に悔いなし」「天国と地獄」「生きる」などはまだ若かった自分の生き方にも影響を与えてくれた作品たちです。 その後、小津 安二郎、山田 洋次ときて、その後がないのです。強いて言えば岩