私の映画遍歴 最終回&ベスト10
最後に私の日本映画遍歴について語りたいのですが、これがお恥ずかしい事にあまりないのです。それでも一押しはやはり黒澤 明監督の「七人の侍」ですね。小学生の時に親に「赤ひげ」を観に連れて行かれました。若大将が出ていたので喜んで観ていた記憶があります。その後ひと通り黒沢映画を観ましたが、その中でも「わが青春に悔いなし」「天国と地獄」「生きる」などはまだ若かった自分の生き方にも影響を与えてくれた作品たちです。
その後、小津 安二郎、山田 洋次ときて、その後がないのです。強いて言えば岩井 俊二監督の「スワローテイル」が印象に残った程度です。
去年の四月にコロナ禍でミニシアターが危機に瀕していると聞いた時に日頃お世話になっているアップリンク、ユーロスペース、シネスイッチ銀座、文化村ル・シネマ等をお助けする為にミニシアターエイド基金のクラウドファンディングに寄付させていただいたのですが、その返礼として送っていただいた短編映画で最近の若い映画監督を知った次第です。中では深田 晃司監督の作品が面白かったです。「本気のしるし 劇場版」もお薦めです。今年話題になった「花束みたいな恋をした」も観に行きましたがセリフに出てくる本のタイトルや人名がまるで分からず完全に浮いてましたね。というわけで、日本映画には疎い私の話はこのくらいにして、最後を飾る私の映画ベスト10にいきたいと思います。題して
独断と偏見によるベスト10
1.天井桟敷の人々 1945年 フランス
2. 七人の侍 1954年 日本
3.去年マリエンバードで 1961年 フランス
4. 気狂いピエロ 1965年 フランス
5. 男と女 1966年 フランス
6.ニューシネマパラダイス 1989年 イタリア、フランス合作
7.ポンヌフの恋人 1991年 フランス
8.海の上のピアニスト 1998年 イタリア、アメリカ合作
9. 花様年華 2000年 香港
10.グエムル 漢江の怪物 2006年 韓国
以上、長い間、お付き合いいただきありがとうございました。