変人おとーさんのむすめ | やっしげのおうち#1

ど田舎でロードバイクでがち漕ぎしてたり
なんとなくキョロキョロあるいていたりしてるのみつけたら
そんひと、平和的に連れ去るってはなし、ききます？

おとんにまさる変人はいない
ずっといっしょにくらしとって
よおわからんっちゅう
ふしぎないきもんが存在しちょる
それがわれらの五歳児おとーさんです

英語と韓国語をあやつる彼は
外国人にたいしてモーレツな嗅覚をもっとるらしく
彼らをかっさって家に連れ込むことで休日をみたします

おかげさまでむすめは
あやしいおじさんでないことの証明に珍重されたり
マイホームにストレンジャーがいてとりまハアイしたり
ときどきアニョハセヨでメクチュ注いどったりしてました

だれもミッケ！しろなんて頼んでないのに
いてもたってもいられなくらしく
前後わきまえずビーダッシュ突撃探検隊

おかげさまでむすめは
習いごとのみち半ばなんに車おろされたり
ささやかな御馳走のお手伝いにかりだされたり
肌ざわりいい羽毛布団もってかれたり
ふんだりけったりでした

とりあえず向こうの都合をくるわせることに成功した暁には
早朝たたきおこし山につれてき川につれてき
お気に入りのディ―――――――プなとこたちにつれてき
日が暮れりゃあやっしげ一家と食卓を囲ませ
宵もふけたら呑みくい、呑み々、騒いでは
ひいこら笑い、ただただしゃべりあげる

そんでも
きてくれたひとみんなが
なんか緊張片手に嬉しさ片手におって
かえってくときにゃあ
満身でたのしんだってご満悦顔で

なんかスンゴい！マジックやあ！
どーしてそうなるんかよおわからんくて
チビなるやっしげいもうとは口呼吸しとりました

そんでもちいこいころはやっぱさ
なんでこんなぶんぶんぶらーんなおとーさん変じゃんけって
なんなんウチって、どういうことって
こっそりいえないけどいえないけどおもっとった（ごめんけんじさん）

んけど血はあらがえんらしい

なんかはずかしい→あながち悪くない→え、？これ、たのしくない…？→はよ、ひとその辺おらんかな～←いまココ

なーんて、ゑ！？
気付いたらまんまと巻き込まれとるやん！？
え！？聞いてないよ？에？！

そういやこのまえも思い当たる節が

「このイミ、分かりません…」

オープニングからお手伝いしちょる
都市と地方をかきまぜるローカルスタンド
そこははれときどきあめみたいな確率で
ひょっこりへんなひとがやってくる
（そのはなしはまたひとつの記事にしよう）

のぞくとそこにはいかにもイカつい日本語と
ルビのようにふられたハングル

0.2秒後はいうまでもなかった
혹시… 한국… 분이신가요?
（もしかして…かんこく…のかたですか）

そっからは爆速

きづいたらごはん

きづいたら海～～苔～～～～（&エキストラ）

きづいたら日本語のせんせー

素敵なオンニに恵まれて
は～～～～～～～～たのしすぎ～～～
平和的つれさりってかんがえたのだれだよ～～～～～～～～～～～
天才かよ～～～～～～～～～～～～～～～～～
となっている

変人おとーさんのむすめです

文・もも