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生きちょる感覚をじゅわっとくれる緑のハコ|すすめはる#5

社会人になって、いそいそ働いています。姉のはるです。

さて、いそいそしている私の平日、元気に過ごせちょるんは、こいつのおかげ。20センチ×8センチくらいの、緑の、ハコ。の中の、妹の朝30分のふるまい。

そう、妹がつくってくれるお弁当。

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朝の1時間は、私と妹の動きが絡み合います。

同じくらいの時間に、朝日を浴びていい感じに起きたら、YouTubeのレクチャー動画を観ながらヨガを数十分し(たまに同じものを一緒にする)、私は身支度、妹はキッチンでごそごそ。別行動の始まり。

そのうちキッチンから、なにやらを焼くじゅわーって音とか、電子レンジのぴろりんって音とかがし始め、妹のふるまいがテンポよく進んでいることを感じます。この時私はだいたいlリビングで鏡とにらめっこ。キッチンには背を向けているけど、たしかにハコの中身が詰まっていくのを感じます。

んで、洗面所に移動して髪を整え、セット完了して洗面所を出ると、だいたいキッチンから手がにゅっと伸びて、ポイっとハコを渡されます。絡み合いの完結です。

んでこのタイミングで「わーーーおいしそう。」これを毎日つぶやきます、私。ほんとに毎日おいしそうな見た目、しちょるんです。

一方、妹はといえば、私のつぶやきを放置したまま、何食わぬ顔して朝ごはんの準備をもぞもぞしています。彼女のこのときの感情はいつも分かりません。

でも、玄関でいってきます、とつぶやくと、なにをしちょっても必ず、いってらっしゃいと返ってきます。

そんなこんなで私と共に出社したハコは、お昼になればトーキョーのどまんなかに開きます。

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(いずれもオフィスにてスマートフォンで撮影。妹に怒られそうな画質。)

さっきまでは、いそいそいそいそしちょった私も、ハコを開ければ、キッチンで動く妹や野菜に水をやるおばあや食品をダンボールに詰める母の姿が浮かび、気持ちがふんわりします。

その人たちの、つくって渡してくれたという行為の背後にある気持ちを感じちょります。そんな感じで、私はハコを開けて食べるとき、生きちょるなあ、ということをじゅわっと感じます。このじゅわっとのおかげで午後をまたいそいそ頑張れるわけです。

これまで、いけいけどんどんで一人で突っ走ってなんでもどうにかしてきたと思っっちょったけど、そんなわけないし、これからもそんなわけないんです、ねえ、自分。

それから、生きちょるなあって感じるときって、いろいろあると思うけど、”受け取ったあるものの中に、誰かの気持ちを見つけてその誰かの中に生きちょる自分を見つけたとき”もそのひとつやなあ、とも気づかされました。こういう気づきを得られるくらいには、自分の心の目盛りが細かく細かくなったんかもなと嬉しかったりします。

さて、そんなこんなで姉は元気にやっちょります。

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あなたにも、じゅわっとがありますように。







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