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うるせえ新入生歓迎会をASD学生が途中で帰った結果


今日は一年の頃の話をします。僕の大学では初日に履修登録会がありました。それが終わり次第、学科ごとの新入生歓迎会が始まる計画でした。


なんとか履修登録を終えて、さあ新入生歓迎会が行われる会場に向かいます。

ここでASDの症状が発露しました。

予定が分からずイライラ。
何が起こるのかよくわからない。
何時まで行われるのか?
その場所には誰がいるのか?

これだけでキャパシティはすでに8割は埋まっています。


教室に辿り着きました。そこには同級生と、上級生、学科の先生達がいらっしゃいました。

僕の心の中は「黒板にタイムスケジュール書いてないかな?」とキョロキョロ探しにいきますが、ありません。

やだなあ。不安だなあ。指定された席に着くと、教員が説明を始めます。


「ようこそ 〇〇学科へ。入学おめでとうございます」

各教員が自己紹介や研究テーマ、この学科の特徴を説明していくのを聞いていきます。

履修登録会で聞き漏らしたところや、できなかった所を上級生と教員が答えてくれたりしました。


これが歓迎会なのかなぁ?と良くわからないまま流れに身を任せていくぼく。

「よし、じゃあ履修に関しては皆できたかな?他に何かあったら教員や先輩達に聞くように!」と親切にしてくれました。


ここからが、新入生歓迎会の始まりでした。

教員達はとりあえず帰って、マイクを上級生に持たせます。

ここから親睦を深めるためにレクリエーションが始まりました。

爆音の音楽をかけながら伝言ゲームなどの類のもの。大きな名札をつけて自己紹介したり、、、。

音楽と、周りの人達が一気に漫談を始めるので、聴覚過敏であった僕は、既にパニックになっており、頭痛と目眩を起こしていました。

「ぅうー無理だ 帰ろう」


賑やかな時に、急に僕は立ち上がり、スタスタと帰ってしまいました。

(やった!解放されたー)
とその時は思っていましたが、、、


なんとその場にいた教員がそんな僕を見て、心配して学科長に相談してしまったのです!その教員は僕の障害であるASDの研究者だったので、ASDっぽい行動をした僕の行動が気になってしまったようです。

学科長は大慌てだったそうです。この大学は初年次教育で、そういう状況をなるべく作らないようにしていたからでした。

後から聞くと、僕が当たり前のように何も言わずに帰ってしまったので、何かしてしまったのではないかと同級生や、歓迎会を企画している上級生も驚いていたそうです。(その視点はなかった)


だってうるさかったんだもん。めまいも出ていたし。


来年はその反省から大きな音楽は流さない。
参加自由であることをあらかじめ明確にするなどを行うようになったようです。

僕みたいなの、多分過去にいなかったんだろうね。まさか当たり前のように帰る度胸のあるやつはいなかったみたい。


なんか申し訳ないことしちゃったなーと。

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ASDの大学生 春野モカ 
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