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「その時のもの」と「持続してるもの」があるという話
先週から、20代の自分が書いた原稿を中心に、読み直しの作業をしているということはくり返し書いていることだが、気づくことがが続々とある。
今日、気づいたのは、エッセイだろうが、小説だろうが、何とか論だろうが、「その時のもの」があるなぁということ。
その時に強く存在していた、という見方もできるんだろう。
いま読み直してみると、その時のことはたくさん思い出すし、感慨深いこともあるが、「いま初めて読む」ような感触はない。つまり、古くなっているような気がする。たった数年前でも、だ。
よくできているが、鮮度は落ちてる、ということもあるかもしらん。
逆に、そんな感じを全く受けない原稿もあるのである。いま、初めて読むような感触をもって読めるものが。
作者が「とりあえずこれで完成」と手を離した後も、おそらくずーっとそこにあり続けていた、いわば「持続しているもの」なんだろう。
古びないもの、というか。いや、時間を越えているもの、というと大げさだろうか。作者の意思を超えて、存在している文章がある。
書くという仕事は、そんなものも孕んでる。何だか頼もしい気持ちがわいてくる。
(つづく)
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