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アフリカン・スクラップ・ブック

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あのアフリカとはあまり関係がない個人的出版レーベル「アフリカキカク」の雑記帳。
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#エッセイ

【特集】『アフリカ』vol.35(2023年11月号)のライナー・ノーツ

でも実際に映画を撮ってみるとしよう。すると、映画を作る必要などない。キャメラが廻り始める…

光の季節へ

オートバイの音は消えたが、滲みるような音があって、空から下ってくるようにも、頼りない感覚…

【特集】『アフリカ』vol.34(2023年3月号)のライナー・ノーツ

わたしはこまって、どぎまぎして──未来のことはわかりませんよ、と答えた。概括するというこ…

3年後の『音を聴くひと』

分かってあげられない。しかし分かっていないことは分かっている。(梨木香歩) ある方から教…

【特集】日常を旅する雑誌『アフリカ』vol.31(2020年11月号)- 後篇

今日で11月もおわります。急に冬らしい空気になり、明日から12月、今年もあと僅かとなると、「…

夢は、「持っておく」のに、向いている。

寒くなって、最近は、朝焼けがきれいです。朝、はやくに起き出して、その朝の光を浴びながら朝…

右折するべきところを左に折れ、そのまま、まっすぐ歩きつづける。

この週末は、鎌倉のゲストハウス彩で「道草の家の文章教室」をした後、そのまま泊まってきました。ぼくの妻子も呼んで。 今月の文章教室は、「夢を描いて/2020年の夢」と題して、やっている。それぞれが、いま自分が書きたいものに取り組みつつ、「夢」を語っているとも言えるし、参加者によっては「夢を描こう」として書いてもらってもいいし、という、例によってゆるい(柔軟な、というか)やり方で。 すっかり常連となっているNさん曰く「下窪さん、2020年の夢もいいですけど、2021年の予定っ

【特集】日常を旅する雑誌『アフリカ』vol.31(2020年11月号)- 前篇

先週の予告通り、今週は『アフリカ』最新号を〈特集〉します。裏話をいろいろと交えつつ。今回…

2020年11月、『アフリカ』の舞台裏から

先週は、「『アフリカ』の31冊目がいよいよ出ます! 来週はたっぷりその話を書きますので、お…

感情の豊かな(絵)の傍で

先週のつづきで、珈琲焙煎舎から八王子に移動して、向かった先は、coffee ritmosで行われてい…

あるちいさな雑誌〜『アフリカ』をめぐる"セッション"の今

今年(2020年)は、毎週・月曜に更新することにしているnoteの「道草のススメ」(タイトルに深…

変わらぬ問いかけと一瞬の隙間〜犬飼愛生精選詩集『百年たっても僕らをこんな気持ちに…

今週は犬飼愛生の新刊『百年たっても僕らをこんな気持ちにさせるなんてすごいな』(書肆ブン)…

情がこぼれる/思いもよらないプレゼント

「オトナのための文章教室」は先月から「道草の家の文章教室」と名前を変えて、まあ、言ってし…

エッセイなのか小説なのか

先月、『音を聴くひと』が完成する前に、Tさんに「もう予約が入ってるんだ」と話したら、「嬉しいことだけど、後々まで、ゆっくり、ゆっくり売れることの方が大事だよ」というふうなことを言われた。 その通りだ、と思った。 というより、そういうふうな道を、ゆくしかない。──という思いが自分にはあるのだった。 ぼく(たち)の仕事は、これまでもずっと、順調にはゆかない連続だったから、そもそも、順調にゆくだろうということは想定していない。 また、完成が延びて、こんな時期(新型ウイルスに