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生命力を感じる

晴海プラムです。わたしは加賀野菜の金時草が大好きです。しかし、さすがに東京のスーパーでは売っていません。そこで数年前から自宅で栽培しています。わたしの金時草の食べ方のイチオシは酢の物。きれいな紫色の色が出て、ぬめりがあるのですが、いくらでも食べれます。

栽培方法はいたって簡単。挿木で増やします。金沢のスーパーで買ってきた金時草の葉を食べて、残った茎をきれいなハサミで切って水につける。根が出てきたら土に植えて、お世話をするだけ。アブラムシとの戦いは常にあります。

1年目はちょうど仕事が忙しくて大変な時期。自分自身に余裕がなくて、枯らしてしまいました。ただ、同じ時期に挿木した鉢を人にあげて、そちらの鉢の金時草はしっかり育っていたので、わたしのお世話が要因でしょう。水やりだったり、日当たりだったり、ちょっとしたことが全然目に入らない時期でした。

枯らしてしまったので、2年目に再チャレンジ。枯らすことも見越して、スーパーで多めに買ってきました。2年目は、仕事をちょうど休みはじめた時期。最初はかろうじて水をあげていましたが、1年目と同じように最初は金時草を気に掛ける余裕がありませんでした。自分がだんだん元気になってきて、少し余裕が出てくると「今日の金時草の調子はどうかな?」と確認するようになりました。そして、アブラムシとも対等に戦えるようになりました。

金時草を見ていて思うのですが、お世話が必要な時にお世話していないと、植物は枯れてしまいます。逆に植物に元気がない時は、自分に余裕がないときのバロメーターにもなると感じています。今年の我が家の植物は元気で、鉢が小さくなるほど金時草は元気いっぱいです。

我が家の金時草

また今年は、アゲハチョウの幼虫の成長する姿を観察しています。柑橘系の種を土に植えたら、いつの間にかそこで葉っぱを食べていました。もうすぐ、さなぎになる時期なので毎日その姿を楽しく見ています。

仕事ばっかりしていた頃は季節の変化にも鈍感で、植物の生命色を感じたり、昆虫の変化にも全く気づかずに過ごしていました。自分がお世話していないのを棚に上げて「植物が枯れるのは運命だからしょうがない。」くらいに思っていました。でも、お世話すればちゃんと元気になるし、できた種が次の年につながっていくことも実感できます。生命力ってすごい!忙しいとついつい季節を感じることを忘れてしまいがちですが、深呼吸して緑を感じる日を作ってみるのもおすすめです。



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