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雨降りに確認しておきたい庭の状態
今回は、晴れた日ではなく、雨降りだからこそできるお庭の状態の確認についてお伝えしたいと思います。
自然の力で、地面や樹木、庭園の状態も確認できて、外回りの景観を美しく保つことに繋がります。
雨降りの小さな楽しみになると面白いのかと思います。
水溜まりの確認
〔家のまわりに水溜まりはないか?〕
基本的に、住宅や外構完成時に住宅の周辺は、表面排水を考えて、仕上げられています。
しかし、施工直後や長い間で、多少の不陸はできてしまいます。
施工直後であれば、掘り返した土に空間があって沈んでしまったり、長い間であれば、集中して雨水が落ちる場所が掘れてしまったりと、様々な事由で不陸になる可能性はあります。
もし、水溜まりをそのままにしておくと、雨が上がっても湿った状態が続き、地盤が緩んだり、ぬかるみができたりして、最悪、建築物の基礎にも影響が出てしまう可能性があります。
高いところの土を削って直したり、新たに土を入れて整地したりすると、良いかと思います。
〔お庭(樹木のまわり)に水溜まりはないか?〕
お庭の中や樹木の近くに水溜まりができてしまうと、樹木の根腐れを引き起こす原因にも繋がります。
根元や根が、水に浸かった状態に近くなり、根腐れを起こすと、樹木の状態が著しく悪くなったり、最悪、枯れてしまう恐れもあります。
早期発見できれば、土を足したり、水の流れを代えてあげたりと対応できます。
〔空池(枯山水)に水溜まりはないか?〕
一時期、枯山水の庭園が流行った時に作られたお庭には、池の中に水が溜まらないように排水を取ってあることがほとんどです。
しかし、落ち葉や土、ゴミ等が詰まって、水が流れにくく、または流れなくなってしまうことがあります。
水が溜まるようなら、雨が上がって晴れた日に排水溝をチェックすることをおすすめします。
〔側溝やマスが溢れていないか?〕
敷地内の側溝や雨水等の集水マスなどの排水に関係するところから、水が溢れていることがあります。
それは、屋根や地面、生活排水など、本来流れ出ていくものが流れていない状況になるので、対応が必要です。
前述した通り、落ち葉やゴミ等が詰まっている場合には、それを取り除いてあげましょう。
それでも改善しない場合は、専門業者に見てもらうことをおすすめします。
雨降りにチェックしておけば、早期に対応することができます。
もちろん、雨量が著しく多い場合は、このようなところから水が溢れることもありますし、海抜が低かったり、水捌けが悪かったりと、様々な原因も考えられます。
それらの状況を把握しておくことも、みなさんのお家を守ることにも繋がるのではないかと思います。
外構・植栽工事直後の確認(1~2年程度以内)
〔水溜まり〕
前述した通り、外構工事の場合は、土を掘ったり、盛ったりして、どうしても地面の中に空間ができてしまいます。
繰り返しにはなりますが、雨による水溜まりの発見が、一番簡単に不陸を見つけることに繋がります。
早めに見つけることが、快適な日常生活に繋がります。
〔植栽〕
植栽後、約1~2年ほどは、根が十分に張っていない可能性があります。
そのような時に、雨によって土が流れてしまうと、新しく出てきている根を傷付けて、樹木に影響が出てしまいます。
最悪の場合は、土が流れすぎて、樹木が倒れてしまいます。
施工後は、樹木の周辺やお庭の土の状態をしっかり確認しておきましょう!
そして、少しでも傾いたり、ひどく土が流れているなど、不安に思うことがあれば、早めに業者に相談することをおすすめします。
〔石組・石積の隙間からの水〕
石組や石積の場合、モルタルやコンクリートを使わずに組み合わせていることがよくあります。
そうすると、どうしても雨で、土が流れ出てしまうことがあります。
特に石積の場合は、崩れてしまう可能性もあるため、早期発見は重要です。
その位置さえわかれば、塞ぐような作業や植栽による土の流入を防ぐなど、さまざまな方法で対応することができます。
その他
さて、前述した以外にも、確認することで、新たな発見や気付きがあります。
例えば、
『ここを通って、水が流れているのか』
『ここは、ぬかるんでいるな』
『大雨だと、自分の敷地にも浸水してくるな』
『このくらいの雨だと、この程度の被害になるな』
『カーポートの雨樋の向きが悪いな』
『雨の重みで、枝が通路に出てくるな』
などなど、さまざまなことがわかると、事前にその対応ができることがあります。
実際に見てみることは、重要かと思います。
いかがでしょうか??
最近では、ゲリラ豪雨や大雨など、短時間に大量の雨が降ることが増えてきました。
大雨や台風、暴風などの危険がある場合は、窓に近づいたり、外に出ることが危険な場合もあります。
自分の身の安全を確保した上で、十分注意して確認してください。
このように確認することで、お庭の景観を保つとともに、外回りの異常の早期発見に繋がり、長持ちさせることにも繋がります。
もしよろしければ、参考にしていただけたら、幸いです。
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