実は難しい!?自然形の樹木の剪定
刈り込みや枝張りを意識した樹木に比べ、簡単に思える自然系の樹木ですが、実は、意外と難しいのです。
お客様でも、「刈り込んだりするわけじゃないから、簡単にできると思うよ!」と言われることがあります。
なぜ、難しいのか、その点をお伝えしたいと思います。
自然に伸びた形に見えなければならない
枝付けであれば、基本というものがあり、枝張りを意識して、徒長枝や立枝など、不要な枝を外して、形を作っていきます。
刈り込みも基本的な形や刈り方があり、形を意識していけば、形はとれます。
しかし、自然系だと、字の通りですが、『自然』な形に見えるような手入れをしてあげなければなりません。
もちろん、逆行枝やからみ枝などの不要な枝は、存在しますが、人間が手を入れる以上、完全な自然にはなりません。
そんな中で、意識しなければならないのは、剪定直後も人の手が加わっていないように見えることと、伸びた後も自然に見えるようにすることです。
これが、実は難しいのです。
伸びた後も自然に見せるために
枝が伸びた後も自然に見せるためには、それぞれの樹木の特性を理解し、ある程度は思ったように枝を出させる必要があります。
生き物なので、100%思った通りにはいきませんが、どういう伸び方をするのかを意識して、剪定します。
また、枝付けのように、一ヶ所から多くの芽を出させるように剪定することは、新芽の伸び始めやその後もうっそうとしてしまいます。
そのような点も注意しながら、自然な感じに仕上げつつ、すっきり剪定するのです。
個人的には、本当にセンスや技術を問われると思う
自然系の樹木に仕立てる時には、その職人のセンスや技術が問われると思います。
基本的な形が決まっている樹木であれば、教えてもらい、経験すれば、ある程度にはできるはずです。
しかし、自然系は、どれだけ自然に伸びた樹木を見てきたかや全体的なバランスを取るセンスが、如実に現れると思うのです。
どれだけ経験を積んでも、知識やセンスがなければ、このような手入れをすることは、難しいと思います。
いかがでしょうか。
自然な形に仕上げる手入れは、実は技術が必要なんです。
これからのお庭には、自然系の樹木が多く使われていくと思います。
私たちも、もっともっと学び続け、お客様の要望に答えられるように、努力しなければいけないなと思います。
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