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ブロック(組積材)の選び方

外構工事の中で、多くの場合、ブロックの施工が入ります。
土留めや隣地との境、道路面の目隠しなど、目的は様々です。

今回は、そんなブロック(組積材)の種類や選び方、おすすめをご紹介したいと思います。

みなさんにとって、より良い空間づくりに繋がれば幸いです。



コンクリートブロック(CB)について

最近では、建て売りや新築時に隣地境界にコンクリートブロックを使用しているお家が多く見られます。

長い距離を仕切ることが多いので、金額も安く、コスト削減にも繋がります

しかし、個人的には、長い目で見ると、正直おすすめではないです。

コンクリートブロックは、撥水加工や防汚加工などはされておらず、比較的早くに汚れが目立ちます
5年ほどすると、それ以上に古く見えます。
10年15年と経つと、さらに古く、昔から積んであるようにも見えてしまいます。




ブロックの特性

ブロックといっても、本当に多くのメーカーがあり、それぞれ何種類もあります
実際のところは、ある程度のメーカーを見て、選んでいただきたいです。

そんな中で、個人的に特に重要視していただきたいのが、①見た目②撥水・防汚等の加工がされているかです。

①見た目

当たり前ですが、見た目は重要です。
ブロックは、道路から、周りから見えるみなさんの住宅の見た目にも大きく影響します

色や形、デザインなど、様々です。
みなさんが気に入るものを選ぶことをおすすめします!


②撥水・防汚等の加工

こちらは金額の面から、あまり重要視されていなかったり、知らなかったりすることではないかと思います。

空気中の汚れ(砂ぼこりやチリ、細かいゴミ等)を撥水加工や防汚加工によって、ブロックを守ってくれます。

地震や事故などを除いては、ブロックは、長い間残るもの、できるだけ長く残したいもの、やり直さないものです。
長く残るということは、それだけ雨風や埃、汚れを浴びることになります

これらの加工がされているブロックは、数年後も比較的綺麗な状態が続きます
周りの環境によっても変わりますが、経験と感覚的には、10年程度であれば、新品に近い状態が続くように思えます。



ブロックの種類

大まかに4種類に分けられると思います。
これは、個人的にお客様に説明する際に使う分け方です。
この分類がすべてではないので、参考程度にお読みください。


①CB(コンクリートブロック)

様々な場所で使われているコンクリートを固めただけのブロック。

〈メリット〉
・ブロックの中でも、価格が一番安い。
〈デメリット〉
・すぐに汚れる。
・デザイン性はない。


②化粧ブロック

スプリット(割肌)や色付け、デザイン性のあるブロック。

〈メリット〉
・リーズナブルでお洒落なものも多く、CBとの金額の差を考えても、コスパが良い。
・大きな金額差にならず、住宅と合わせて、周囲からの見た目が良くなる。
〈デメリット〉
・汚れにくい加工がされていないものは、汚れは付きやすい。
・価格にも幅があり、金額とデザインのバランスの見極めが重要。


③化粧ブロック(防汚・撥水加工等)

化粧ブロック(②)に防汚や撥水の加工がされたブロック。

〈メリット〉
・砂ぼこりやチリ、空気中の汚れなどの空気中、雨等の汚れが付きにくくなる。10年経っても、新品に近いくらい綺麗。

〈デメリット〉
・価格が高めで、フェンスの繋ぎ目の下は、どうしても汚れる。


④エレガントなブロック

ブロックに石材やレンガ、タイルなどが張り付けてあるブロック。
サイズも400×200以外に500×200や800×100など色々あり、門柱や正面など目立つとこに使うのがおすすめ。

〈メリット〉
・圧倒的に見た目が良く、おしゃれでかっこいい。
・天然の材料を張り付けている場合が多いため、汚れにくい。

〈デメリット〉
・価格が高く、4,000~5,000円/本クラスのものもある。




おすすめしたいブロック選び

もちろん、すべて気に入ったブロックを使うのが、理想ですが、そうすると、コストがかなりかかります。

そこで、それぞれの特性を理解した上で、どこにどのブロックを使うのがおすすめか、ご紹介したいと思います。

見えない部分(境界)

隣地境界や普段見えない部分に関しては、コストを抑えるために、CBでも十分かと思います。
強度的には、基礎がしっかりして、鉄筋も十分であれば、問題ありません。

または、化粧ブロックのリーズナブルなものを使用し、コストを抑えながらも見た目を良くすることも選択肢のひとつかと思います。
化粧ブロックを使用する際は、住宅と庭、外構との統一感が出るように選ぶことをおすすめします。


見える部分(正面)

住宅の正面や道路沿いなどは、やはりデザイン性のあるブロックがおすすめです。
撥水加工や防汚加工が施されているブロックであれば、長期的に見ても、きれいな状態を保てるため、おすすめです。

やはり、一番見える部分や見る部分というのは、住宅も一緒に見えます。
たかがブロックですが、CBとおしゃれなブロックでは、住宅の見え方も大きく変わります


家の顔となる部分(門柱)

住宅のポイントとなる部分には、ぜひ、気に入ったブロックやデザイン性の高いブロックを使うことをおすすめします

特に、門柱や門袖といったお家の顔とも言える部分に、良いものを使うことで、住宅の価値を引き上げます
さらに、門柱や門袖は、住宅と一緒に見られることが多いため、ブロック選びひとつで、住宅の見え方は、大きく変わってきます

∇ポイントの作り方はこちら∇



いかがでしょうか?
基本的な強度は変わりませんが、ブロックはたくさんの種類や性能があります。
知らないだけで、おしゃれなブロックを見落としてしまうのは、もったいないです!

せっかくたくさんの時間をかけて打ち合わせをしたお家ですので、外回りもポイントを押さえて、最高の我が家にしてください!



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