猫と暮らし始めました。
9月5日から子猫と一緒に暮らしている。
保健所から引き取った保護猫である。
サバトラ柄で仮名は「さばお」だった。
一生の名前は「ちゃぶ」にした。
真鯖の英語名「Chub mackerel」の頭の部分だ。
保健所のHPを見ていて、飼いたいと思っていた子猫は実はちゃぶではなかった。
わたしの飼いたい候補の子猫たちは問い合せた時にはもう他の飼い主のところに決まっていた。
そして、HPに載ってる子猫の中でどの子が引き取り可能か聞いた時に、兄弟と引き離されて残っていたちゃぶを引き取ろうと決めたのだ。
迎えるまでは、とても不安だった。
めり(柴犬)を飼った時は一目惚れして惚れ込んで家族に迎え入れた。
でも、ちゃぶはいわば余り物を引き取ることになったも同然で、写真だけじゃちゃぶを心の底から好きだと思えていなかった。
今、こう書いてみると、なんか最低な思考回路だな。
それでもトライアルの日はやってきた。
保健所で飼育についての講習を1時間ほど受けて、ちゃぶの生い立ちも知った。
写真やボランティアさんのメッセージでは食欲旺盛で元気で綺麗なにゃんこ。
でも、保護された時は兄弟でダンボール箱に入れられ警察署の前に置かれていた。
目も鼻もぐじゅぐじゅの状態で。
悪徳ペットショップでめりが風邪に犯されていたあの頃と姿が重なった。
ちゃぶとキャリー越しに対面して、わたしの可愛がれないかもしれないという不安は綺麗に拭い去られた。
写真の∞倍可愛くて愛おしい存在がそこにいた。
めりとの初対面はキャリー越しにお互い敵意むき出しだった。
めりは外では猫とも穏やかに接することが出来る柴犬だから、油断していた。
ちゃぶは人には思ってたより早く慣れてくれた。
食欲は来た時から旺盛で、トイレも失敗知らず。
あとはめりと共存するだけ。
家に来た1週間は、めりと部屋を分けてお世話のために1階と2階を行ったり来たりの生活。
めりと一緒にいる時間はちゃぶが寂しい思いをしてるんじゃないかと心苦しく、ちゃぶと一緒にいる時間はめりにストレスを与えてるんじゃないかと心苦しかった。
少しだけ1階に下ろした日、ちゃぶは食器棚に隠れ、めりはギャン鳴き。地獄絵図だった。
すぐに1階用にキャットタワーを買って設置した。
犬と猫の共存には猫用の高い避難区域が必要だと母が情報を仕入れたから。
それからは毎日めりとちゃぶをお互い1階と2階に行き来させ、見守る日が1週間ほど続いた。
今では、朝から夜寝る前まで一緒の空間で仲良く時に激しくプロレスごっこしながら過ごしている。
まだお昼寝の距離は縮まらないけど。
これは縮まるものではないのかもしれないな。
あの地獄絵図を見てから2週間、共存できる日が来なかったらどうしようと不安で仕方なかった。
2週間で不安を解消してくれた2匹に感謝している。
今はちゃぶのほうがめりが散歩などで外出すると寂しがっているようだ。
なかなか似たもの同士の2匹。
唯一違うのはなんでも食べる(🐱)か偏食(🐕)くらいだ。
あとはちゃぶはまだ子猫なぶん甘えん坊。
めりも7年前はそうだった。
ちゃぶも成猫になったらツンツンボーイになってるのかな。
わたし的には今の甘々ボーイのままでいてほしい。
わたしは今この2匹を心の底から愛している。
これから先たとえ人間に愛されなくても、この2匹から愛されていれば生きる意義があるのかもしれないと思っている深夜。