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自殺念慮から抜け出した方法

2023年のお盆辺りから感じていた、上咽頭痛や鼻詰まりの症状(後に身体症状症であると知る)が、9月中旬~10月にかけて坂道を転がるように悪化した。
同時に、ポニーテール頭痛も酷く、身体症状がつらい時や就寝時であっても、枕に頭をつけると痛みを感じるため、思うように休息や睡眠を取ることができなかった。
このまま何日も眠れなかったら気が狂ってしまうのではないかと怯え、眠れたとしても頭痛のせいで悪夢に襲われた。

起きていても寝ていても身体からだも心も休まらない状況が続き、最終的には、窒息するのではないかという猛烈で過度な恐怖心に、24時間支配された。

この頃の記憶は、徐々に曖昧になってきている気がする。

心療内科に駆け込むまでの1か月半、毎日のように自殺念慮に苛まれた。
死にたくはなかった。
でも「この拷問のような苦痛から解放されるには、もう自死しかない」と思った。

何通りも何通りも、頭の中でシュミレーションした。
鼻詰まりの状態でパニック発作が出ることは何よりも恐ろしく、殆ど泣くことすらできないなか、必死で考えた。
考えては恐怖し、断念してはまた考えた。
もしも失敗したら、今以上に苦しい状態で生きることになると思うと、より完璧に近い方法はないかと考え続けるしかなかった。

結論、「臆病な私に、自死は無理だ」と判断。
絶望した。


思った。
「生まれてこなければ、こんなに苦しむことはなかったのに」

「何で生まれてきてしまったんだろう?」

両親あいつらのせいだ」


家族のLINEグループにメッセージを送った。
「苦しめ」
「みんな私と同じくらい苦しめよ」
「親はまじであたしと同じくらい苦しめ」
「子供が子供作りやがって」
「くそが」


私は苦しみを放棄して、それを両親にぶつけることにした。
すべてを両親のせいにして、謝罪させて、責任を取らせて、やっと、「自責の念」から解放された。
自分を殺す必要がなくなった。
これで、もう少し生きていけると思った。


あれからもうすぐ1年半になる。
思うように心身の回復が進まず、気力が限界を迎えるたび、今もこの方法で乗り切っている。

最近になってやっと、その回数が減ってきた。
何度も会話を重ねて、両親も妹弟も理解してくれている。
受け止めてくれている。
一緒に戦ってくれている。

そんな必要がなくなり、「ただ幸せな思い出を重ねていける日々」を実現することが、私の夢であり、唯一の希望かもしれない。


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