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@マンゴの ‟ちょいと深掘り”—三浦春馬出演作品を観る

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春馬くんの出演作品を深く掘り下げて、その魅力を未来に語り伝えたい
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『サムライ ハイスクール』         第三回 ふたりの小太郎対決!       🌙ギャル語解析&ギャグ解説付き

―深掘り考察記事です ―おもいきりネタバレしますのでご注意ください ―基本的に敬称略/‟春馬くん“だけ例外 サムライ殿となんとかうまくやっていけそうな気がしてきた小太郎。 素の自分とのギャップがありすぎるけど、自分が強くなれば問題はないとうそぶく。 だが、「あんた歴史の重さ、ヘビーでホラーのとこまだわかってねっし。こっからよ、こっから」とひみこが脅す。 なにやら大きなことが起こりそうな気配がヒタヒタと… なぜ侍が現われたのか、とうとうわかるときが来たのだろうか。 小太郎の運

『サムライ ハイスクール』         第二回 ヘタレ小太郎覚醒!        🌙ギャル語解析&ギャグ解説付き

― 深掘り考察記事です ― おもいきりネタバレしますのでご注意ください ― 基本的に敬称略/‟春馬くん“だけ例外 ある日突然、侍が乗りうつるようになってしまった高校3年の望月小太郎。さまざまな困難が身に降りかかるようになる。 いや、困難に果敢に立ち向かうために侍は乗りうつるわけなのだ。 そうこうしているうちに、ヘタレの小太郎自身にもなにやら変化が起きはじめたような気配が… 3人の小太郎ー名称使い分け 🌕侍小太郎=ご先祖様の望月小太郎。真田幸村の家臣。 1614 年大坂夏の

『サムライ ハイスクール』                第一回 サムライ小太郎参上!          🌙ギャル語解析&ギャグ解説付き

― 深掘り考察記事です ― おもいきりネタバレしますのでご注意ください ― 基本的に敬称略/‟春馬くん“だけ例外 オニガン?! なぬっ? パネダクアシ?! 2020年9月。まだ沼にハマっていなかった自分なれど、なぜか『おカネの切れ目が恋のはじまり』を観なくちゃならぬ、という気分になって観てみたら、なんじゃこれ! とぶっ飛んで、ネットを探し回って『サムライ  ハイスクール』と『14才の母』を観た——という辺りのことを書いたのが去年2023年7月。 それが note への最初

また一年…                & 投稿記事一覧         

2023年7月7日—— 春馬くんに関する長文記事を ‟note” に書いた 最初は春馬くんとの出会いについて その後は、出演作品の深掘り考察記事を 毎月7日の23:55に投稿している 投稿日は都合によって前後することがあるけど ‟真夜中の五分前” はなんとか守りたい 思ってもいなかった展開だけど、会っちゃったから…ね それからもう一年 先月7日の投稿で13本になった また一年—— 世の中から春馬くんがどんどん見えなくなっている 新しいことに夢中になり、もう離れていった人

『真夜中の五分前』                           第5回 電動バイクのきみが好き

―深掘り考察記事です ―おもいきりネタバレしますのでご注意ください ―基本的に敬称略 ‟春馬くん“だけ例外 ——黒バックに ‟行定 勲 監督作品” の白抜き文字 ピアノの音がぽ~んと鳴り、時計の音がコチコチし始める 七宝の置時計、ガラスが割れ風に激しく揺れるカーテン テーブルの上のオモチャのメリーゴーラウンド 部屋の中をカメラの眼が移動していく そこに柔らかく震えるように重なる中国語—— 美しく静かで、そして哀しい愛の物語はこうして始まった。 最初のピアノの音を聞いただけで

『真夜中の五分前』                                第4回 突然、新たな考えが

  ―深掘り考察記事です   ―おもいきりネタバレしますのでご注意ください    真夜中のパーティー 2021年4月。ここ‟note“上では『真夜中の五分前』のパーティーがたいへんな盛り上がりを見せていた。映画を語り、謎を探り、良を演じる春馬くんを愛でて多くの人が思いのたけを発していたが、まだ観ていない私はそこに参加することもできず、ただひたすら読むばかりで、頭の中は情報で満杯だった。 初めて観たのは2022年2月。すでに1年近くが経っていて、その頃にはもうパーティーはお開

『真夜中の五分前』                              第3回 価値はおまえさんが決めるんだ

  ―深掘り考察記事です   ―おもいきりネタバレしますのでご注意ください 犯人捜しではないという監督のことばを何度も見聞きしているというのに、生き残ったのがどちらなのかにどうしてもこだわっていた。 最初観たときはルオランだと確信したが、その後、ルーメイへと気持ちは180度変わった。自分なりの結論で満足できる考えだった。 それなのに… 良の心の中 やっぱり必要だろうなと思い、男性2人の気持ちをまとめてみた。ティエンルンは問題なかった。だが「良の気持ち」の最後の場面で書く手

『真夜中の五分前』                           第2回 お帰り、…

  ―深掘り考察記事です   ―おもいきりネタバレしますのでご注意ください 戻ってきたのがルオランなら、良との仲が復活してくれたらいいなと思う。電動バイクにルオランを乗せ走る良のうれしそうな顔、ことばを教え合うふたりの楽しそうなやり取り、そんな姿をまた見ることができたらいいのに、と思う。 だが、そうはならないだろう。 ティエンルンとの関係が壊れたからといって、良と撚りを戻そうなどという考えはルオランの心の中にはないだろう。もしあったとしても、それは彼女自身が許さないと思う。

『真夜中の五分前』                            第1回 謎解きではない?!

  ー深掘り考察記事です   ーおもいきりネタバレしますのでご注意ください わかった! と思った。つくり手の意図は読み取ったぞ、と。 ティエンルンがルーメイと間違えて自分に服を手渡したとき、ルオランは確信したはずだ。 彼が気づかないのなら自分がルーメイになればいい。そうすれば彼女に奪われてきた人生を取り戻すことができる。 ——旅行先でルーメイは帰らぬ人になった。ルーメイになり代わってティエンルンと結婚し、女優としても活躍する。長い間抑え込まれてきたルオランの夢はかなったの

『東京公園』を歩く                           第5回 光司と監督、そして春馬くんへ

春馬くんとの出会いと、これまで歩いた『東京公園』は 👇 『東京公園』を一緒に歩いてくださった皆さま、ありがとうございました。 長~い公園巡りでお疲れでしょうが、もう少しお付き合いいただけたらうれしいです。                 🐴 映画『東京公園』の世界にどっぷりとハマってしまい、深掘り記事を書いたのは約2年前。今回  note  への投稿を機に読み返してみたら、ストーリーにのめり込むあまり、春馬くんのことについてほとんど書いていなかったことに気がついた。 おっと

『東京公園』を歩く                            第4回 まっすぐ見るということ

春馬くんとの出会いと、これまで歩いた『東京公園』は 👇👇👇 この映画のキーワード「まっすぐ見る、まっすぐ見つめる」。 これまでまっすぐ向き合わず、まっすぐ見てこなかったものに真摯に対峙することで新たに知ることがあり、理解できることがある。そして止まっていた時間が動き出す。 さあ、勇気を出して一歩踏み出そう。 そうすれば嫌いなカマキリとだって友だちになれるかもしれないぞ。                  🌙 バーの屋上で開かれた小さな夜のパーティー。 和服姿の酔客(島田

『東京公園』を歩く                               第3回 光司と3人の女性たち

春馬くんとの出会いは…👇 つもった落ち葉の上を歩くのは楽しい。 さあ、ガサゴソと大きな音を立てて公園巡りをつづけよう。  今回は光司をめぐる女性たちについて考えてみた。 安易に理解することを拒むようなシーンに翻弄されて、やっぱり解には簡単にたどり着けない。いろいろな考えが頭の中で渦を巻き、絡み合ってほどけないでいる。                                  🌀 公園で家族写真を撮ってはのんびり暮らしてきた光司だが、見知らぬ男性からの依頼で、ある

『東京公園』を歩く                             第2回 解けぬ謎   

春馬くんとの出会いは…👇 何度観ても解けない謎がある。それでも『東京公園』が好きだ。 謎があっても好きになったのだから、その謎が解明されなくたってかまわない。でも一度湧き上がってしまったものにはまっすぐ向き合いたい。 だから懸命に深掘りをする。 公園をいっぱい巡って準備運動も済んだので、さあ、それでは本格的に始めますよ~。 準備運動がまだの方は…👇👇 ヒロはなぜ幽霊なのか。ゾンビ映画は必要か。美咲の涙のわけは。 大きな謎はまずこの3つ。けれども解はなかなか見つからない。

『東京公園』を歩く                           第1回 公園巡り

春馬くんとの出会いは…👇 『東京公園』が好きだ。 あの穏やかな雰囲気に浸りたくて、光司のじんわり染みる声を聞きたくて、何度も何度も観ている。けれど解けない謎がある。 原作の小説も読みメイキング映像も見た。それでもわからないことがある。 謎や疑問があっても好きになったのだから解明されなくても一向にかまわない。けれど、一度湧き上がってしまったものにはきちんと向き合いたい。これは単なる私の好奇心。 セリフが少なくてナレーションや文字による説明もない—— こういう映画は「観た人が思