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はじめての短歌30首まとめ

短歌をはじめました。
いままではかく・つくると言っても日記やエッセイばかりで、気持ちとしてはあまり「創作」ではなかったのですが、短歌はとてもつくっているという感覚です。どちらが良い悪いではなく、新しいことが、まったく違うことがはじまったので、楽しいですという意味です!

棺桶は自分でつくる。
花束にいちばん似合うかたちにつくる。
死に際に思い出す愛 チューリップ、海、ひこーき雲、本棚の匂い、
愛のない僕には「君」がいないけど、「僕」たちとまだ死なないでいる
空色の天使が僕の世界にもいて「あなたの空、好きよ」と言った
陰口とか言わない人が好き、だって。居場所をなくす陰口がぼく
【穏やかな暮らしのTips】
・見なかったことにしちゃえば、殺しも不要!
「思い詰めすぎないように」じゃないんだよ
もっとポップに死にたいの! ばか!!
ヒロインを救うのは愛 愛のない私を救うのは? 黙るなよ
悲しみで中途半端に生温い身体を買ってチンして食べる
愛されるために生まれてきたんだよ。
君も私も(あの殺人鬼も)。
あの雲が夏の主役と知った時 すこし掠れる冬の輪郭
知らんけど、想像するのは「君よりも長く生きてみせるよ」って愛
埋めたんだ。タイムカプセル、あの海で。忘れたかったあの人生で。
平和など訪れないのにつづく子宮 いつまでも痛い いつまでも痛い
フィルムすら剥がさないまま眺めてる「吸わないなら」って言われるのかな
保健室で私を待ってたマンガ本みたいに誰かの森になりたい
「死にたい」って「生きたい」だとか言う君の、さいごの「死にたくない」を聞きたい
・叫んではいけない
・一人ではないよ
・ここには誰もいない 私も
寂しさを愛はいつでも抱き締めて… え、締め殺したの? それが愛なの?
もういいじゃん、みんなで世界を滅ぼそう? それからもっかいみんなではじめよ〜
早口の愛も嗚咽も鼻歌も君らしかった、と墓前で思う
「一人でも生きていけるように」って託された愛 りんごが剥ける
この孤独 お前の自慰の養分になるぐらいならここで燃やすよ
モモ買って、ふたりで食べよう とか言って。退去届も出したふたりで。
冬湖さん(X:@kokode_nominayo)のお題をお借りしました。
海はただ静かに人を見守って夜明けはせめてピンクにひかる
あるんだよ、水平線の向こう側 永遠は誰にもさわれない
人造じゃない人間のための国
愛はいつから養殖だった?
継ぎ接ぎをかくして人でなし僕ら廃墟生まれなら良かったか
人間が好きって人をみるたびに嫌って嫌われて消えたいなあ
人生は、ふくしゅうではなくそうぞうで、私はあなたが大っ嫌いだ!!


読んでくださってありがとうございます!
短歌たのしい!

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