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演劇鑑賞レビュー

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ストレートプレイ、ミュージカル問わず 私が観た舞台に関するレビューです
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記事一覧

松下優也さん、飛躍の予感 ミュージカル『ケインとアベル』

松下洸平さんを舞台で観たことが無いのと、松下優也さん咲妃みゆさん愛加あゆさん山口祐一郎さ…

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祝祭の残滓が消えぬ間に 『天保十二年のシェイクスピア』大千穐楽に寄せて

プロローグ 雲ひとつない青空が、大千穐楽に花を添えてくれている。 2025年1月26日に名古屋・…

はるまふじ
2週間前
5

「闇」の煌めきに魅せられる 浦井健治が表現する佐渡の三世次とは 『天保十二年のシ…

※本文でフルにネタバレしています。これからご覧になる方はこのnoteを読まずにおくことをおす…

はるまふじ
1か月前
5

音楽以上に「なにか」が刺さる ミュージカル『ファンレター』観劇記録

韓国発のミュージカル『ファンレター』。 1930年代の日本統治下の話で、何度も再演されている…

はるまふじ
4か月前
24

感想:NODA・MAP第27回公演『正三角関係』

ここ3年のNODA・MAPの中でもっとも消化不良な作品だった。 NODA・MAP第27回公演『正三角関係』…

はるまふじ
6か月前
21

観劇記録 まだ書いてなかったものたち

2024年もすでに6月。まだ書いてない観劇記録たちをざっくりと書いておくことにする。 ジョジ…

はるまふじ
8か月前
9

感動しすぎて高崎まで公演追いかけちゃった話 ミュージカル『カムフロムアウェイ』

突然ですが 大千穐楽 ってなんのことかご存知ですか? 相撲中継とかで「千秋楽」という言葉を聞いたことのある方は、「なんかの最後の回」なんだろうなと予想がつくと思います。「大千穐楽」とは舞台公演で、地方公演を含む1番最後の回を指します。つまり もう2度と観られない最後の公演 です。正確には、舞台の評判が良ければ再演がかかりますけれど。同じキャストがまた揃うかどうかは未知数ですので、やはり「もう2度と観られない」と言っていいでしょう。 メジャーな舞台公演は東京を皮切り

似て非なるもの 見下ろすと見下す ミュージカル『王様と私』

「お前は王を敬っていないのか?なぜ私より頭が高い。何人たりとも国王を見下ろしてはならん」…

はるまふじ
9か月前
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1月観劇記録 『トッツィー』

山崎育三郎さんとはあまり縁がない。 『モーツァルト!』は結局育三郎さんヴォルフの回は取れ…

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8月観劇記録 『家族モドキ』

普段はミュージカル界でご活躍の4人がストレートプレイを?どんな感じになるのかな? 忙しい…

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7月観劇記録 NODA・MAP第26回公演『兎、波を走る』

今年のNODA・MAPは高橋一生さん、松たか子さん、多部未華子さんが主要キャストをつとめる豪華…

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ウェス・アンダーソン監督の世界観を満喫&『桜の園』観劇 渋谷パルコで過ごすゆかい…

あー、楽しかった! 渋谷から家へと帰る電車の中で、シンプルな多幸感と爽快感で脳内がいっぱ…

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浦井健治さんが三たびチャーリィ・ゴードンに挑む ミュージカル『アルジャーノンに花…

ダニエル・キイスの小説『アルジャーノンに花束を』。 SF小説の名作として有名な本作は、世界…

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2022年 印象に残った作品たち

2022年も残りあとわずか。 今年観た舞台、映画、テレビドラマの中から印象に残った作品をピックアップして書き残しておく。 舞台 『笑う男』 以前書いた感想noteへのリンクを載せておく。役者・浦井健治に驚かされた作品。 『The Parlor』 演出の小林香さんの手腕が冴えた、現代的な作品。観られて良かった。 『RENT』 ずっと観たくて、やっと劇場で観られた作品。音楽の持つパワーが、直接心臓を掴んで揺さぶるような作品だった。 『Q 〜A Night at Ka