ワシントン・ウィザーズの2020-2021シーズンを振り返る
プレーオフ1stラウンド、フィラデルフィア76ersに1-4で敗北したことでシーズンを終了したウィザーズ。今シーズン、見ていておもしろかった点をいくつか紹介します。
◾️我らが八村塁の成長
ビール、ウェストブルックという超攻撃的なバックコート陣を支える3rdオプションとして十分な働きを見せました。
ルーキーシーズンに比べ成績は微減ですが、未知の選手だった1年目からデータも増え警戒される2年目は、成績を落とす選手が多くいます。その点、得点もリバウンドもごく僅かにしか下がっていないので十分だと思います。
また、これからもかなり必要とされるであろう3ポイントの確率は3割を超えてきています。
初めて出場したプレーオフでは、ディフェンスが格段に厳しくなるにも関わらず、得点・リバウンドはレギュラーシーズンより増えていますし、僕自身この記事を書きながら気づきましたが6月4日朝時点で3ポイントは1位です。本数も試合数も多くはないため、プレーオフ終盤では参考になってしまう記録ではありますが、唯一76ersに勝利した第四戦では試合を決定づけた1本を含む計3本の3ポイントをメイク。
プレーオフの経験は確実に来シーズンの八村選手を飛躍させるものになるでしょう。
◾️ビールの得点王争い
今シーズンのビールの序盤のスコアリングは圧倒的でした。何回も40点、50点を取り、2日連続50点なんてこともありました。開幕からの連続25得点以上の試合記録は近代の選手のみで言えば、あのマイケル・ジョーダンを抜いて1位です。
シーズン終盤、チームとして完成度が高まり得点が分散したことで惜しくも得点王は逃しましたが、チームとしての成績は格段に良くなったので、点をめちゃくちゃ取って負けるよりも多少点は少なくても勝てる方がよほど良いでしょう。
でも、あの孤軍奮闘してどこからでもシュートを決めまくるビールの姿はめちゃくちゃかっこよかったです。
◾️ウェストブルックのトリプルダブル
今シーズンも超人記録のシーズン平均トリプルダブルを達成したウェストブルック。無茶苦茶すぎて笑えます(笑)
シーズン終盤にはオスカー・ロバートソンの通産記録も抜き去ったウェストブルック、彼の名は改めて歴史に刻まれました。スタッツもですが、それらは彼のとにかくエナジーの溢れるプレーによるものです。年齢も32歳ともう若くはありませんが、それでもなお彼の燃え盛るエナジーはこれからも私たちを楽しませてくれるでしょう。
◾️ファンからは大人気のロビン・ロペス
ヘアースタイルと入場の際のアニメTシャツ(めちゃくちゃ日本、日本のアニメが大好き)がチャームポイントのロロ。
なんと言っても右フックが凄まじかったです。なんなら普通に打てるやろ、という場面でもとにかくフックを打ちまくり、その決定率は約67%。ブロックできるものでもないし、実はNBAで最も止められない選手の1人だったかも?
Rakuten NBAのウィザーズの試合のチャットでも彼が得点を決めると大盛り上がりでした。ちなみに僕は心の中でフック船長と呼んでいます。
↑ジブリTシャツで入場
◾️爆発力のダニエル・ギャフォード
シーズン中盤、ギャフォードは移籍により加入しました。これによりウィザーズの運命は大きく変わります。
課題だったディフェンス力に大きく貢献し、リバウンド、ブロックでどデカいインパクトを残しました。ギャフォード加入後に成績を大きく向上させたウィザーズは、序盤は14位だったにも関わらず、最終的にはプレーオフに出場しました。
そのエネルギッシュさはウェストブルックに通じるものがあり、自身で得点をクリエイトするタイプではありませんが、ウェストブルックとのアリウープや、プットバックのダンクはチームに凄まじい勢いを与えます。
八村選手と同じく2年目のギャフォード、これからのウィザーズの中心選手の1人になるかもしれません。
◾️ ワシントン・ウィザーズの2020-2021シーズンを振り返る
シーズン序盤、ウェストブルックの加入の是非や、エースビールの移籍の噂、HCの進退などマイナスな話題もたくさんあったウィザーズでした。
しかし、選手たちは常にハッスルし、結果成績を伸ばしていくウィザーズを応援するのはとても楽しかったです。来シーズン、ロスターがどのようになるかはわかりません。しかし、GMはビールと共にこれからも歩むこと、ビールもウィザーズのフランチャイズプレイヤーとしてプレーし続けたいと発言しています。
引き続き八村選手、ウィザーズを応援しましょう!
僕はラスとビール大好きです!(笑)