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パートナーシップ?


この前何気なく「金スマ」の
社交ダンスの放送を観ていた。

名前をつらつらとは書きはしないが、
とにかく社交ダンスで日本大会、ひいては世界を目指して奮闘するというもの。

その密着されている二人は元々おそらく「社交ダンス」をやっていた訳ではないと思われる。
別の競技のスポーツマンや、本業は俳優さんだったり。
男女ペアでどちらもお忙しい。その合間を縫って世界を目指すのはとても凄いことだ。
テレビ的にも見どころがあったのが、本人達は大変だろうが、二人が衝突する場面。

カリスマみたいな先生が途中から出てくるのだけど、
技術的なことだけではなくて、二人のバランスや内面の調和なんかも見て取れるようだった。思うようにいかない中、「二人とも大人すぎんねん。お高いに思ってることあると思う。一回ぶつかり合わんとこのまま世界にはいけない。背中を気持ちよく押せない」

その言葉がきっかけとなって、
膿のように二人から徐々にお互いに対する不満が溢れ出した。片方は泣いていた。

全くダンスのことはよく分からないし、パートナーシップのことでさえ私は素人だ。だが、
なんだかこの場面を見ていると、最近私が求めていた
状況そのものだった。基本的には私はここでも書いた通り、人を避けて生きている。なるべく関わらないようにトラブルが起きないように。生まれた時からそれならいいが、途中まではやっぱり私も人と関わらざるを得なくて、荒波の中を生きてきた。
そこで得た傷も内側にはまだ健在だ。
基本的に逃げたり、そこから向き合わない私のコミュニケーションスタイル。しかし、今回のお二人を観ていて、非常に勉強なったというか。
「歩み寄ることが大事なんだな」って。
通常の恋愛パートナーだったら、「合わない、さよなら」ってことも可能かもしれない。

しかし、社交ダンスはお別れとか簡単には言ってられない。ましてや、世界を目指しているのだから。大会は間近。
自分はこんなに頑張ってるのに、相手は同じように頑張ってくれない。どうしてこうしないんだろう??
日常の中にもこんな風に相手に思ってしまう時がある。

でも、先生が言っていたのは、相手に自分の意見や考えを伝えるのと同時に、「相手に歩み寄る大切さ」。これが大事だと。当たり前のようだが、とても難しい。相手に感謝したり、相手の立場を思ったり、理解しようと努める気持ち。私はすぐに投げ捨てて逃げ出して見切りをつけてしまうが、切り捨てるだけではなんだか虚しいばかりだ。

そう。私が最近人との関わりでなんだか物足りなく感じていたのは、誰かと本気で真正面からぶつかるという経験が多分なかったから。
別にそれはそれで平和でいいのだけど、なんだか観ていて修羅場は気持ちのいいものではないが、でもこんなにぶつかり合える人がいることに少し羨ましくもあった。

(13分)

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