僕らの音
2022.1.24 Mon
最近、毎日予定を入れるようにしている。
それは、毎日を充実させるというふうに思えるけど、最近それは建前的な理由なんだって思い始めていた。なんとなくだ。
今日、彼女と電話したことでその意味が理解できた。
彼女と会えない時間が寂しい。
その寂しさは厄介なことに、予定もなく暇な時間にとてつもない勢いで自分の心に押し寄せてくるのだ。
ものすごい勢いで。
でも、予定ややるべきことがあれば、そのことに集中できるから暇な時間はなくなり、夜も疲れてぐっすりと寝ることができる。不安や寂しさを感じる時間が極力少なくして生活することができる。
本当は今すぐにでも彼女に会いたい。
彼女を思いっきり抱きしめたい。
たくさん甘えたいし、たくさん甘えて欲しい。
でも、今までのように3日に一回も会うことは難しくなってしまった。
それが当たり前なんだけど、この年末年始は毎日のように会っていたから、一週間会えない時間が続くだけで、寂しさが襲ってくるようになってしまった。
改めて思う。
自分は彼女のことが本当に好きなんだ。
それはもう風邪にかかって発熱しているレベルなのかもしれない。
愛という未知のウイルスが自分の身体や心を蝕んでいく。暇な時間や考える空きがあればいつでも襲ってくるし、時間が経てば経つほど症状は強くなっていく。
それに負けないように、必死に読書をしたり、サッカーをしたり、なんとか予定を入れて自分で忙しくしていたんだと思う。
気がついたら一日休みの日や、今まで大切にしていたぼーっとする時間がなくなっていた。
生きていて幸せもものすごく感じられるけど、それと同じくらいのレベルで寂しさも感じられてしまう。
電話していて、彼女も同じ状況だったことを聞いて、思いは同じだったんだと知ることができた。
そうか。
これが自分たちの、自分たちにしか出せない僕らの音なのかもしれない。
8月に再会した時から、11月に二人だけでご飯に行った時から、自分の中には通り雨が吹き荒れていた。
そこで虹を見たんだ、この目で確かに。
ある時はそれは流れ星であり、またある時は頬を流れる箒星だったり。
屈託のない笑顔、純粋できれいな瞳。
そのすべてが真実なんだ。
それから自分の世界は確かに変わった。変わってしまった。
もう、会う前までのあの頃の自分には戻れない。
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