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偽りと人間味

2022.4.9 Sut

君を抱いていると安心する。

そうか、俺は人間なんだな。

自分が人間であることを思い出した瞬間だった。

今週から本格的に仕事が始まり、毎日朝早くに起床し、1時間半かけての通勤、8時間の労働、一時間半かけての帰宅。気づけば仕事以外何もせずに一日が終わってしまう。

それを別に異常なほど苦であるとは感じてはいないけれど、とても快感であるわけでもない。夏のジメジメした蒸し暑さのような気持ち悪さを感じながらも、毎日目の前の業務をこなし、時間を消化するだけの平日だったことに気づく。

そこには、人間らしい気持ちや感情を表現する機会もほとんどなかったし、新しい環境やさまざまな情報をインプットすることに精一杯になっていた。

平日は新社会人であり、週末はサッカーの公式戦が始まる。

今週は怪我もあって、本当にバタバタで心のゆとりのない1週間だった。

きつくなかったといえば嘘になるけど、ストレスとなるような外的要因が多くあった今週をそれでも乗り越えられたことに関して、自分は頑張ったと思う。

追い込み過ぎず、自分の身体を大事にしながら自分にとって良いバランスを見つけてこの一年を乗り越えたい。

だけどやっぱり、人間味だけは薄くなっていく気がして、そこに対しての怖さは今週とても強く感じたのかもしれない。

毎日ロボットのように、いや、舞台俳優かのように偽りの自分を演じている。

自分そのものを表現しにくい中で、やっぱり気を遣ったりしていて、少しずつストレスが蓄積されていくのがなんとなくわかる毎日。

職場環境が嫌いなわけではないけど、特別良いとも思えない。でもそれは、いつも通りでもある。

新しい環境はいつだって不安だし、ストレスも溜まる。

でも、時間が経てばそんなストレスも減ってくることも経験上理解している。

慣れてくれば、小さなストレスは減り、自分の居場所を見つけられるようになる。そうなって初めて、自分のペースで仕事をすることができるようになる。

今はまだストレスの溜まる期間。

だけど、この一年で今後の人生は大きく変わるだろう。そんな大事な年でもある。

苦しいのは当たり前。

成長しようとしているから。

挑戦しているから。

自分の殻を破ってもっと強くなろうとしているから。

辛さも怖さも不安もある。

でも、動かないと何も始まらない。

行動してわかることがたくさんある。

その結果に対して悲観するのではなく、良い結果も悪い結果も受け止めて、プロセスの改善を目指し、より良い自分を形成していく。

やることはただそれだけ。

それでも孤独感は感じるだろう。

だからこそ、今この瞬間、君と過ごせる時間が幸せで、かけがえのない瞬間なのだ。

そんな人間味を感じる瞬間も忘れずに生きていきたい。

 

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