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色々あるから輝く表現|日記(10/30-10/31)
10月30日(水)
休日。6:30に起きて家事と身支度を済ませる。
先日、年金事務所から未納期間があると連絡がきてしまっていたので電話で問い合わせ。
連絡が入ったのは2回目で、扶養期間中に第3号の申し込みがなされていなかったとのこと。
訳がわからないからもう納付しますんで…と言うと、職員さんが「本来は支払い義務発生しないはずだから、もう一度旦那さんの会社に聞いて!」と提案してくれた。
すぐに夫に連絡すると、仕事忙しいのにささっと対応してくれてありがたい。
時間になったので家を出て、友人と待ち合わせ。
今日は東京都写真美術館へ行く約束をしている。電車に揺られながら近況を聞く。
友人は人気声優の朗読劇に当たったらしく、私も坂元裕二脚本の朗読劇に申し込めば良かった…!と思った。
夫と出かける時はいつもお互い読書するが、友人と居てそこそこ長距離移動の時もそうしていいのかわからず迷う。
でもお互い無理をしたら長い付き合いはできないと思い、思い切って読書をしてみたら気楽に過ごせた。
『サンショウウオの四十九日』を三分の一ほど読み進めることに成功。
恵比寿駅に着くと、連日の雨が嘘のように晴れていた。お互い好きなYouTuberであるcamyさんがvlogで行っていた「なかよし」という定食屋さんへ。
大学時代に恵比寿をよく使っていたという友人のお陰で無事に辿り着けた。
定食屋さんに入ると、自分たちでちょうど満席。一人でランチに来ている人も多く、若い女性でもバンバンおかわりしている空気が気持ちよかった。
お肉に魚に色んなメニューがあったが、一番人気そうな鶏肉となすのみぞれ煮を注文。
一口で食べきれないほど大きな鶏肉も、お箸を通せばほろほろと切れるほど味が浸みていた。
副菜もお味噌汁もあってバランスもいい。これで1,180円は安い。
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ご飯を食べながら、高校時代の思い出話に花が咲く。デートで失敗した話を小一時間する数学の先生や、自分が早く帰りたいから授業を切り上げる英語の先生など、自由奔放で面白い先生ばかりだった。
学んだ内容をスルスル忘れてしまっているのは申し訳ないが、先生たちのエピソードトークはずっと覚えているであろう。
ご飯を食べた後は美術館へ。
大学生の頃よく行っていたのが懐かしい。
エレベーターでくしゃみをしたら、外国人の方が小声で「bless you.」と言ってくれた。
まずは3階の新進作家たちの展示を観に行く。
金川晋吾さんと原田裕規さんのことは知っていたが、あとの三人は初めての作家だ。
特に印象に残ったのは、千賀健史さんの作品。
振込詐欺事件をテーマにしていて、ただの高齢女性と若い男性の肖像写真が被害者と受け子だったりする。
こんな世の中どうしたらと思うような事実を突きつける作品を観ると、絶望よりも「やるせないことこそ表現で昇華すればいいのか」とハッとさせられる。
私もこうして日記を書くことがモヤモヤした感情の昇華になっている。
色々あるからこそ表現が輝くのならば、幸せばかりの人生はきっと味気ないだろう。
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2階のアレックス・ソスの展示も観た後は、ギャラリーショップをぶらぶら。とても素敵なポストカードを発見したので、今度夫にプレゼントしようと思う。
美術館は作品鑑賞だけでなく、奥行きのある建築や静けさの漂う空間も含めて好きな場所だ。
今後月一くらいで展示を観に行く予定を立てたので、来月以降も楽しみ。
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展示を堪能した後は、ガーデンプレイスのTEAVANAへ。
茶葉に特化したスタバらしく、東京に5店舗くらいしかないらしい。ちょうど席が空いたので、抹茶ラテとクッキーを注文し、おやつタイム。
友人の近況を聞くと、マッチングアプリを入れてはその日中にアンインストールをしてというのを何度か繰り返したとのこと。
彼女は自分をよく客観視しているので、「たぶんそんなに本気で恋人が欲しいわけではないのだと思う」と言う。
一人時間が沢山ないと無理なタイプなら尚更、無理に恋人を作らない選択肢もあるのではないかと伝えるも、「結婚しないと今の仕事を続けることも叶わず、経済的に厳しい」とのこと。
好きな事を仕事にすること
好きな人と生きること
好きな場所で暮らすこと
その全てを叶えるにはよほど器用な人でないと難しい。
"大人になることは何かを諦めていくことだ"とかつて聞いたことがあるけれど、何かを選択した結果として他の可能性が薄まっただけだと今は思う。
踏み込んだ話をした後はガーデンプレイス内をぶらぶら。ブルーノートの建物があったので、今度はジャズを聴きに行く約束をした。
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10月31日(木)
洗濯物をたくさん干してから出勤。今日は鈍器こと『地図と拳』は家に置いてきた。
出勤すると本社から同い年の先輩が来ていた。月末でお互いめちゃくちゃ忙しいはずなのに、先輩は色々雑談してくれる。
三連休に旅行に行くことを伝えると、なんと同じ県に行くことが発覚。先輩は彼女さんと親戚に会いに行くそう。
恋バナするのが好きなので、ほとんどお互いのパートナーの話ばかりしている。
午後は一人作業の時間も多く仕事をコツコツ進めた。おじさんたちのジョークもいつもならうんざりすることもあるが、先輩が面白いツッコミを入れると笑えてくる。本当に、本社の先輩二人との出会いがあったからこそ仕事を続けられている。
帰宅して洗濯物をたたんでから夜ご飯作り。チキンピカタとアボカドツナマヨサラダ。
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帰ってきた夫と食事しながら、「祖父のことで話したいことがあるから後で話すね」と言われる。
体調のことなら早く言って欲しかったので聞いてみると、病気が悪くなりつつあるとお義母さんからLINEがきたらしい。
こちらにできることがあったらやろうと言うと、「僕にできることは何もないから」と塞ぎ込む夫。
「お義母さんはたぶん、あなたにただ話を聞いて貰ったり手を広げて待っていてほしいだけなのではないかな」と思ったことを素直に伝えた。
辛い時に話を聞いてもらえることで救われるものがあると思うし、お義母さんは夫のことを信頼しているのがひしひし伝わるから、彼の言葉や存在が支えになると思ったのだ。